実はマジメに素晴らしい「イエデンワ2」
ウィルコムがまたしても突然、世間を少しだけ騒がせてくれた。「イエデンワ」に続く「イエデンワ2」が発表されたのだ。前回のイエデンワも十分素晴らしいものだったが、さらにかゆいところにもしっかりと手をまわしてきたあたりは、もうなんというか感動である。
イエデンワ2とは、簡単にいうと、固定電話機の形をしたPHS端末だ。たぶんどこかにウィルコムのSIMカード挿せるようになっていると思われる。基本的にはACアダプタをつないで使うのだが、もちろん乾電池4本で(なんと驚きの!)800時間も待ち受けできるらしい。
何がすごいって、固定回線みたいな感覚で、電話を家やオフィスに超安いランニングコストで導入できること。ウィルコムの基本料金安いらしいし(本当?)、だれとでも定額みたいなやつもあるし、たぶん月に2,500円くらいで家庭の固定回線を置き換えることができるのではないだろうか。たぶん、NTTのアナログ固定回線だと、少なくとも基本料だけで2,000円くらいはかかるはず(もはやアナログ回線とか昔すぎて思い出せないけど)。そこに、固定宛て3分8.5円、携帯宛て1分16円の通話料がかかるとなると、結構な料金になる。とてもじゃないけど長電話などできない(中学生のころは親にみつからないようにしていたけど…笑)。
それから、固定回線の引けない場所でも、とりあえず電源さえあれば使える。工事現場のプレハブとか、仮説の選挙事務所とか、そういう需要が大きいらしい。固定回線がなくてもいいという点でいうと、災害時にも強い。災害時に停電すると、ひかり電話の類いはとりあえず使えなくなる。だが、これなら乾電池4本さえ確保できれば大丈夫。いや、災害時ってもはや携帯電話あればいいんじゃないか?という気もするが、最近のスマフォイフォイとやらは電池が全然もたないし、やっぱり乾電池で800時間待ち受けできるってのはすごい。ちなみに、連続通話は8時間。乾電池とか、震災があったせいもあって、だいたいどこの家庭でも各サイズ1ダースずつくらいはストックしてるだろうし。エネループも普及してるし。
そして、これがイエデンワ2から搭載された今回最もミソとなる機能なのだが、固定回線でも使えるという点は見逃せない。従来のイエデンワでは「固定電話の形をしたPHS電話」だったのが、今回のやつは「PHSと固定電話のハイブリッド電話機」になった。固定回線をモジュラージャックに接続するだけで、PHSと固定回線を同時に待ち受けることができて、発信時にはどちらの回線から発信するかを選ぶことができる。
まあ、詳しいことはGigazineさんあたりが写真付きで書いてくれてるので、読んでみてほしい。ちなみに、最初からこっち読んだ方がよっぽどわかりやすいと思う。笑
というかね、ウィルコムの新製品のレビューをしたかったわけではない。最近の携帯電話といえば、もうほとんどがスマフォイフォイで、しかもどれも似たり寄ったりで、ガジェット好きから言わせたら何にも面白くない。そりゃあ1.5GHzのクアッドコアと4.6インチのディスプレイ積んでたら電池だって減りまくるのも無理ないのに、省エネ設定アプリで電池をもたせようと必至のガラパゴス・スマフォイフォイ。定額マックスのパケ代を回収するために、たいして必要のないユーザーでさえもスマフォイフォイへ移行させることに必至になってるキャリア。そんな中でウィルコムはなかなかマジメに攻めてると思う。多機能に走るのではなくて、シンプルさを求めるというスタンスが、僕はとても好きだ。メールさえ送れないけど、何気にニーズがある。そういうガジェットってあるようでなかなかない。キングジムのポメラなんかもいい例だと思う。
というわけで今日は、ウィルコムは相変わらず攻めてていいね、というお話でした。フリスクと同じサイズのストラップフォンというのも面白そう。もうネタに持ちたいくらいですよ。それでは。
コメント
たけちゃんさん
ということは、店頭で購入・契約して利用開始するという形なんですかね。情報ありがとうございました。
エイビットに電話したら、SIMカード無いと言われた。分解しないと確認出来ない。