意外に思われるかもしれないが、僕は昔から筆記具が好きだ。何事も形から入りたいタイプなんだと思う。例えば勉強をするにも、ペンとノートを選ぶところからこだわってしまって、ちっとも勉強が始まらない。
筆記具が好きと言っても、僕が使っているのは1,000~3,000円くらいの、ごく普通の大衆向け筆記具である。ペンや万年筆に何万円も出したいとは思わないし、かといって数百円の安いヤツだとちょっと使いにくさを感じてしまう。数百円の安いペンをなくしてしまったり使い捨てにしたりするよりは、ちょっとだけ高級なペンを買って、替え芯も箱でストックしておきたいものだ。
僕がオススメするのは、4C規格の多機能ペンだ。ボールペンのリフィル(替え芯)ってメーカー純正品を使わなければいけないと思っている方もいるだろう。実は、4Cという共通規格があり、メーカーを超えて自由にカスタマイズできるのである。具体的な仕様としては、長さ67mm、軸径2.3mmであるが、ゼブラだけは軸径2.4mmなので若干の注意が必要である。
ということで、僕が何年も前から使っているペンを紹介しようと思う。
ゼブラ シャーボX
僕がメインで使っているのは、ゼブラ シャーボX LT3というモデルだ。シルバーとコバルトブルーの2本を所有している。どうして2つも持っているのかというと、昨年末に紛失してしまって仕方なく再購入したところ、紛失したヤツが見つかったということだ。2本持つに値する製品である。
4C規格のリフィル2本とシャープ1本の合計3機能でありながら、軸径9.3mmと非常にスリム。3機能だともっと太いものが主流だが、胸ポケットに入れることを考えるとなるべく細いほうがありがたい。また、ノック式ではなくロータリー式で、しかも途中で止まってしまうタイプではなく、好きな方向に回し続けることができる点も気に入っている。
プラスチックのケースに入れられていて、実売2千円くらいといっても高級感がある。ちょっとした贈答品にもよさそうだ。
使用しているリフィルは、ESB-0.7黒、ESB-0.7赤、シャープ部機構0.5mmである。ゼブラの4C規格リフィルは、油性インク(4C)、エマルジョンインク(ESB)、ジェルインク(JSB)の3シリーズがあるが、僕は断然エマルジョン派である。
最近だとジェットストリームなどが流行っているが、あれは摩擦が少なすぎる。一方で、ゼブラのエマルジョンは程よい粘りがあり、書いていて心地よいのである。もちろん、常に大量に書く人にとっては向かないかもしれない。太さは、用途に合わせてもらえばいいが、僕は0.7のしっかりした書き心地が好きだ。
ペン本体はAmazonが一番安いと思うが、リフィルは文具店や楽天で探した方がいいと思う。Amazonのバラ売りはやや高い。
ちなみに、仕事用のサブとして、スラリシャーボ2000というモデルも使っている。こちらはシャーボXよりも安価なモデルなのだが、ESB-0.7の黒と赤が最初から搭載されているので、買ってすぐ使うことができる。ロータリーのクリック感はこちらの方が強い。
というわけで、シャーボX LT3 シルバー、同コバルトブルー、スラリシャーボ2000の3本を、僕は持っているということだ。シャープはいずれも0.5mm、リフィルはESB-0.7であるが、職場のデスクで使っているやつだけ、ESB-0.5赤を入れている。
ステッドラー アバンギャルド
ドイツ製のペンもいろいろあるけど、僕がいつも鞄に入れて持ち歩いているのが、ステッドラーのアバンギャルド ライトである。こちらもシャーボXと同じく、4C規格の3機能タイプである。ノック式なのだが、軸に書かれている使いたい色名を上に向けてノックするとその色が出てくるという仕様だ。慣れれば使いやすい。そして、最も評価すべき点は、たったの14gという軽さである。材質はプラスチックだが、安っぽさが感じられない。価格もリーズナブルだ。
ちなみに、ライトじゃないアバンギャルドは3色+シャープという4機能構成である。こちらは軸はちょっと太くなるが、3色必要な方にはオススメである。
大変素晴らしいペンなのだが、強いてよくない点をあげるなら、胸ポケットに挿すためのクリップが強すぎて挿しにくいこと、純正のリフィルがあまりにも書きにくいことくらいである。僕の場合は買ってすぐにゼブラのESB-0.7に交換した。バッチリである。
ところで、ゼブラの4C規格リフィルだが、なぜか他社より0.1mm太いらしく、ゼブラ以外のペンに挿すと、接続部分を広げてしまうから気をつけましょう、という記事を読んだ。もしジェットストリームとかを試そうと思っているなら、先にそっちを試した方がいいと思われる。
さて、今日もまた長くなってしまったけど、僕の好きな筆記具の話でした。皆さん是非とも、書店や文具店の店頭で触ってみていただきたい。
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