一度使ったら普通の歯ブラシには戻れない! ソニッケアーマスターによる徹底解説

みなさんは歯ブラシは何を使っているだろか? 100円~500円くらいで売っている使い捨ての手動の歯ブラシだという人もいれば、電動歯ブラシを使っている人もいるだろう。

もちろん僕は、フィリップスのソニッケアーを愛用している。20歳の頃から使い続けていて、かれこれもう3台目である。おまけの機能はいろいろ進化しているが、基本性能は当時から変わっていない。一言でいうと、毎分31,000回の高速振動である。

職場でも使っているのだが、同僚から「何それ?結構いいの?」とか「ソニッケアー買ってみたいんだけど、どのモデル買えばいいの?」とか聞かれることがしばしばある。なるほど、みんな買ってみたいんだけど、ソニッケアーはモデルが多すぎてよくわからんって感じなんだ、ということで、簡単に商品比較の記事を書いてみることにした。

というのもあるんだけど、職場で使っていたやつを落として壊してしまったので、買い換えるためにいろいろ調べたついでに記事を書いたというのが、本当のところだ。なお、この記事を読んだら買わずにはいられなくなるし、一度ソニッケアーを使ったら二度と普通の歯ブラシには戻れなくなることは必至なので、あらかじめご承知いただきたい。

高級モデルを買う必要はない

キャッシュが有り余って困っている富裕層というわけでもなければ、選ぶべきモデルは必要最低限のスペックを備えたベーシックモデルでイナフである。

おしゃれな充電台やトラベルケース、さまざまなブラッシングモードなど、付加機能についての差はあるけれど、毎分31,000回の高速振動については、ソニッケアー全機種共通だ。どんな家電もそうだけど、最上位モデルと普及モデルは、価格差ほどの機能差がないことが多い。それに、内臓のリチウムイオンバッテリーは交換できず、5年くらいで寿命になってしまう可能性を考えると、そこそこのモデルを数年おきに買い換えるのが合理的といえるだろう。

IPPEIのソニッケアー遍歴

ところで、僕はいままで3台のソニッケアーを使ってきた。最初の1台は学生の時に歯学部の友達に勧められて買ったダイヤモンドクリーンである。充電器にもなるトラベルケースが付属した当時の最上位モデルだ。5年くらいで振動の調子が悪くなったので全く同じモデルのトラベルケースなしモデルを購入した。

その後、ブラシヘッドがRFIDに対応し始めたことで僕のガジェット欲が刺激され、RFID対応の新製品を買うことになった。プロテクトクリーン プレミアムである。1万円後半くらいの中堅モデルだが、何種類かのブラッシングモードとブラッシングの強さを選べて、RFID対応なので、僕にとっては必要十分なモデルだった。

それまで使っていた2台目のダイヤモンドクリーンは、職場で使うことにした。トラベルケースも職場に置いてあり、月に1回ほど適当なUSB端子に一日挿しておくだけで充電できるので、結構便利に使っていた。

ところが、2022年春、僕はやらかしてしまった。職場のロッカーからソニッケアーを手に取ろうとしたとき、手からすべって床に落としてしまったのだ。今までにも2回ほど落としたことがあったので、通算3回目くらいだと思われた。

嫌な予感がした。いつもどおりブラシヘッドを取り付けて口に入れて電源を入れると、ハンドルは振動しているのに、肝心のヘッドがまったく振動しないのだった。要するに、職場でイキって使っていた僕の高級電動歯ブラシは、タダの歯ブラシに成り下がってしまった。

それから1週間は、ハンドルだけブルブルさせながら、手を動かして歯を磨いた。もう何年も電動歯ブラシだけで生きてきたので、手動の歯磨きってこんなに疲れるんだ!と感心してしまった。

職場用に新しいソニッケアーが必要だ

仕方なく、新しくソニッケアーを買うことにした。僕はどんなガジェットを買うときも常に慎重である。何も考えずにポチるような適当なガジェットライターではないし、高額所得者でもない。だが、今回ばかりは、あまりじっくり吟味している場合ではなかった。手動の歯磨きがそろそろ苦痛になってきていたのだ。

そうは言っても3日ほど考えて選んだモデルは、廉価版だが基本性能はちゃんとおさえている3100シリーズである。ブラッシングモードは1種類、強さも固定だ。一昔前の世代でいうところのイージークリーン的な位置づけだと思われる。

まさかの2本入りである。なぜ2本入りを選ばざるを得なかったのか。悔しいけど、コスパ的にこれがもっとも合理的な買い物だったからだ。なんと、僕が買ったとき、Amazon.co.jpの在庫で、11,099円だったのだ。上記のAmazonリンクがどのような価格で表示されているかは分からないが、購入した数日後に見てみたら、マーケットプレイスの出品で17,000円くらいになっていた。つまり僕は、必要なものを、最適なタイミングで購入したというわけだ。自称ガジェット・スペシャリストというだけのことはある。

この3100シリーズだが、廉価版というなかでも特筆すべきことがある。充電台がよりコンパクトになり、太くて扱いにくいAC端子からUSB-A端子に変わったという点だ。従来の充電台は、充電台の重さに対してケーブルが太くてクセが強いために安定感が微妙だった。今度のUSB-A接続の充電台は、ケーブルが極細になり、充電台も一回りコンパクトになり、扱いやすさが格段にアップした。ACコンセントを消費せずに済むメリットも地味に大きい。今日日、USB電源くらい各部屋に準備があるだろうからね。

トラベルケース充電器がないと不便かとも思ったが、コンパクトになったUSB-A充電器は出張の荷物として全然問題にはならなそうなサイズである。肝心の歯ブラシ本体はジップロックに入れてバッグに突っ込んでいけば、まあいいだろう。

結局これから買うならどれがいいのか

3100シリーズはあくまでも廉価版であるため、ちょっと試してみたい人や、すでにソニッケアー信者であり高級モデルを所有していて、さらに職場用や持ち歩き用に買い足したい人向けである。

これからソニッケアーを導入しようと考えている人には、プロテクトクリーン以上のモデルがオススメである。プロテクトクリーン(HX6803/71)は、ブラッシングモードは選べないが、強さは2段階から選ぶことができる。3100シリーズよりは上等である。

プロテクトクリーン プレミアム (HX6877/55)になると、ブラシヘッド毎にブラッシングモードを自動設定したり、手動で切り替えたモードを記憶してくれる。家族で1本のハンドルを共有する場合は便利な機能である。「プレミアム」でない方にはこの機能は付いていない。僕が自宅で使っているモデルはこれである。

ぶっちゃけ、プロテクトクリーン プレミアムを買うくらいなら、数千円の価格差でダイヤモンドクリーン(HX9911/67)を買ってしまった方が幸せになれるかもしれない。USB充電トラベルケースとグラス型の充電台も付いている。グラス形充電台はコップに歯ブラシを立てるのと同じように、ポンと置くだけで充電できる。しかも、グラスが非接触充電器から取り外せる構造になっているため、グラスは汚れたら食器と同じように洗うことができる。便利かつクリーンである。

最後に一応紹介しておくけど、9900シリーズ プレステージ(HX9992/22)は最高級モデルである。僕はダイヤモンドクリーンまでしか使ったことないので、具体的なレビューは書けないけど、このモデルのトラベルケースはコンパクトで超かっこいい! 出張や旅行が多い人にはいいと思う。

ただ、先ほども書いたことだが、この類いの毎日使うガジェットって意外と壊れる。1年では壊れないだろうが、保証が切れたあとで、5年以内に壊れる可能性は低くはない。僕の経験でいうと、リチウムイオンバッテリーがダメになってしまうよりも先に、振動が弱くなってしまうのだ。消耗もあるだろうけど、5年ほど使ったダイヤモンドクリーンは床に落としたことで一気に振動しなくなってしまった。そういったリスクを考えると、9900シリーズを買うのはなかなか勇気が必要である。

僕としては、プロテクトクリーンに、スタンド型USB充電器とUSB充電対応トラベルケースが付いて、1万円くらいのモデルがあれば理想だと思う。

純正の替えブラシをなるべく安く買おう

さてさて、ソニッケアーを買ったら一生の出費として覚悟しなければならないのは、そこそこ高額な純正替えブラシである。ちなみに、廉価版のソニッケアーに付属してくるブラシはショボいやつの場合が多いので、それはお試し程度に使っておいて、上等なブラシを買った方がいいだろう。

基本となるブラシは、ホワイトプラスだ。レギュラーサイズとコンパクトサイズがある。僕は歯並びがよくないのでコンパクトの方が磨き残しが少ないような気がする。一方で、レギュラーサイズの方が表面積が大きいので効率的に短時間で磨ける気がする。

僕の場合は、洗面所にレギュラーとコンパクトがどちらも置いてあり、その時の気分で使い分けたり、両方使ったりしている。

ちなみに、2022年3月現在、正規品の8本パックで定期便を使っても5,810円だが、以下の並行輸入品であれば、8本パックが5,000円以下で入手可能だ。ただ、怪しい出品もよくあるらしいので、出品業者のレビュー等はよく見てから買った方がいいだろう。

もう少し上等なブラシを試してみたい方には、プレミアムシリーズがオススメだ。プレミアムクリーン、同ホワイト、同ガムケアの3種類がある。僕はプレミアムクリーンを一度だけ使ったことがある。

プレミアムシリーズだと3種類もあって選べないよ!という方は、プレミアム オールインワンという最上位の高級ブラシを選んでおけば間違いないだろう。Amazonのタイムセールのときに一度だけ買ってみて、1本だけ使ってみた。もったいないから、普段はホワイトプラスをメインで使って、週に3回くらいこれを使っている。磨き性能は申し分ないのだが、ヘッドがデカくて細かいところが磨きにくい気もする。

互換品の替えブラシは絶対にオススメしない

Amazonで「ソニッケアー 替えブラシ」と検索すれば、大量の互換品が出てくる。僕は、それらは一度も買ったことないので偉そうなことは言えないのだけど、絶対にオススメできない。他の方のブログ記事なんかを読むと、一見すると安いようだが耐久性が低いので交換スパンが短くなり、結局高くつくというレビューも見受けられる。それに、肝心のブラッシング性能は純正品にはかなわないだろう。安物買いの銭失いになる可能性が非常に高い。

ところで、純正替えブラシの商品説明を見ると、1本で3ヶ月使えると書かれているが、はたして本当だろうか。僕は、2ヶ月経たないくらいで交換していると思う。ある程度古くなっても磨けないことはないのだが、新品のブラシに替えた直後の歯のツルツル感を味わってしまうと、1ヶ月くらいで新しいブラシに替えたくなってしまうのである。ソニッケアーユーザーたちはどうしているのだろうか。実に気になるところだ。

ソニッケアーとデンタルフロスで虫歯知らずの人生にしたい

しばしば、いろんなガジェットを紹介するときに「一生モノ」という言葉を使うが、歯はまさに一生モノである。重度の虫歯によって失った歯は、二度と生えてくることはない。サメのように生え替わればいいのにと、誰もが思っていることだろう。

最近ではインプラントという超高級ガジェットを顎の骨に埋め込むことができるようになったわけだが、健康保険は使えず、1本ウン十万円という価格で、気軽に手を出せるものではない。要するに、虫歯や歯周病は、人生において絶対的にならないほうがいい病気のひとつである。

僕も若い頃、たくさんの虫歯を蓄えて歯医者に行き、長い時間をかけて何本もの歯を治療したことがある。これではいけないと思い、今では3ヶ月おきに歯医者に通っている。歯をクリーニングしてもらい、歯科医師に虫歯がないかチェックしてもらっている。

そして、自宅では、毎日ソニッケアーでブラッシングをして、デンタルフロスで歯間の汚れを除去している。遠い将来、インプラントに100万円もの費用を支払うことを思えば、2万円のソニッケアーを買うことは、それほど間違った投資ではないはずだ。

買い物しようよ!

コメントを書き込む

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント

おや、コメントがまだありません。