Gmailがbetaを終了

皆さんも既知のことと思いますが、数日前、何年もbeta版だったGmailがついに正式版になりました。今回のアップデートでは、ラベル管理が若干変わったかなといったところです。Gmailヘビーユーザーの僕にとって、正式版のデビューは大変嬉しいことです。そこで、今回はGmailの賢すぎる使い方をちょっとだけ紹介してみましょう。

まず始めに、Gmailを使うべきだと言うことを強く言いたいです。Yahoo!メールを使っている人も日本では少なくないですが、お世辞にも便利とは言えません。転送と被転送の過酷なメール環境を持っている人にとっては、やはりGmailが必須となります。

私の所持するメールアドレスは全部で10個ほどありますが、それらすべてに転送設定がされています。図でも書かないと説明はかなり面倒なものになりますので(詳しく知りたい方は聞いてください、アドバイスいたします)、今日は省略しますが、簡単にケータイと連携させた活用法についてだけ紹介しようと思います。

そして次に、ケータイのキャリアをauに変更する必要があります。なぜなら、メール転送機能に加えて、複雑な設定次第で送信メールも転送できるからです。転送設定さえできないキャリアがあるのですから、日本のケータイ市場もまだまだです。

まず、auの転送設定をします。私はfukushimada.comドメインのケータイ被転送用アドレスに回してますが、皆さん特にそこまでする必要はありません。Gmailのアドレスに"+auinbox"などのメールエイリアスを付けたものを設定しましょう。例えば、name+auinbox@gmail.comなどです。これは後のフィルタ処理に使います。そうしましたら、Gmailのフィルタ設定の画面を開きます。ここで味噌なんですが、さっきのメールエイリアスが役立ちます。通常、フィルタとしてTo:name@ezweb.ne.jpを設定するかもしれませんが、この場合、自分がToじゃなかったり、あるいは一部のメルマガなどであったり、MLであったりした場合にフィルタが機能してくれません。そこで、DeliveredTo:name+auinbox@gmail.comというフィルタを設定するのです。DeliveredToは転送先を意味しています。処理としては、受信トレイをスキップ、ラベルを追加(わかりやすいものを任意で)。これで受信側は完了です。

続いて、送信側を設定します。まず、Gmailのアカウント設定でケータイのアドレスを追加します。ケータイに認証コードが送られますので、入力して認証します。すると、ケータイのアドレスになりすましてGmailから送信できるようになります。続いて、PC上でau oneメールを登録してから、ケータイでログインして関連付けの設定をして、メールの自動保存をオンにします。すると、ケータイでの送受信が自動的にau oneメールにアーカイブされます。さらに、au oneメールを開いて自動設定されているフィルタを再設定します。まず、受信側のフィルタに「既読にする」を追加します。続いて、送信側のフィルタに「既読にする」と「転送する:name+auoutbox@gmail.com」を追加します。そうしたら、再びGmailのフィルタ設定を開き、DeliveredTo:name+auoutbox@gmail.comというフィルタを設定します。ここでは、受信トレイをスキップ、ラベルを追加(わかりやすいものを任意で、ただし受信側と違う方がいい)。さらに新規のフィルタ設定として、From:name@ezweb.ne.jpを作成し、処理としてラベルを追加で上記と同じラベルを設定します。これはGmailからなりすまして送ったメールを同じラベルに分類するための設定です。

以上で設定は完了です。ケータイで受信したすべてのメールが、Gmailの「ケータイinbox」などのラベルにカテゴライズされます。そして、ケータイで送信したメールと、Gmailからなりすまして送信したメールが、「ケータイoutbox」などのラベルにカテゴライズされます。もうおわかりだと思いますが、ここでの味噌は、ケータイの端末上で送信したはずのメールがGmailの「送信済みメール」と「ケータイoutbox」に存在してしまう不思議現象です。これは、au oneメールのあってこそなせる技といえます。Gmailの最大の利点は検索性なのですが、この設定をする以前は、なりすましたメールは検索できても、端末から送ったメールは検索できないという不便さがありました。そして、ある夜寝ようとした瞬間に思いついたのです。au oneからエイリアスへの転送とDeliveredToのフィルタ条件を組み合わせればできんじゃねえか!?と。

補足ですが、ThunderbirdでGmailアカウントを使っている人は、IMAPの設定で送信メールの自動保存をオフにしてください。smtp.gmail.comから送信すると自動的に送信済みメールに保存されますので、わざわざIMAPのフォルダに保存するとやばいです。あと、Gmail以外のアカウントで設定している場合でも、SMTPだけGmailに設定することでGmailの送信済みメールに保存されるので、これまた便利です。

Gmailのメールエイリアス機能は重要なポジションを占めています。この機能は大変便利で、例えば、name+a@gmail.comなどの適当なエイリアスを、サイトの登録用やメルマガ用に使うことで、プライベートとどうでもよいものとをフィルタで分離できるのです。これは、なかなか知られていなかったりしますが、初心者でも簡単にできる小技だと思いますので、ぜひこれだけでもチャレンジしてみてください。

長々と2000字以上も書いてしまいましたが、メールの管理というのはいつの時代も面倒なものです。しかし、メール管理のテクニックにおいて、私の右に出るものはいないのではないかと思っています。Gmailだけでなく、OutlookやThunderbirdの活用術、アドレス帳の賢い整理などについても専門分野となっています。メール管理に迷ったときはどうぞ相談してください。そして、「もっと便利なフィルタがあるよ!」などなど、あなたからのちょっとしたささやきを心よりお待ちしています。

私のようなヘビーすぎるGmailユーザーにとって、憎むべき敵は「なりすまし拒否」以外のなにものでもありません。つまり言ってしまえば、なりすまし拒否を設定している人はIPPEIの敵になり得ます。その中でも特に「エラーメールを返信しない」というオプションを設定している人は、もはや私との関係を継続することが困難になるかもしれません。どうかご注意ください。

眠い。

《追記》

記事にウソが見つかりました。ごめんなさい。auのメール転送設定で"+"を含むとエラーになります。設定できません。対策を考えていますが、ひとまずTo条件のフィルタを使うのが無難でしょう。

買い物しようよ!

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コメント

  1. IPPEI より:

    @Davy
    iPhoneだったり、あるいはWindowsをつんでる端末なら、IMAPが使えるのですが、日本にはまだそういった端末が少ないのが現実です。

    どっかの島ってのがいいですよね。笑

  2. Davy より:

    [なぜか読んでから数日後に投稿します・・・]
    ソフトバンクこそ、最先端のサービスをすべきなのに何をやっているのやら。Yahoo!との連携は良いんですがね。

    しかしGoogleという企業は面白いですね。ああいう企業を日本からも出さないと。どっかの島にめちゃくちゃIT系インフラを充実させて、構造改革特区で規制を緩和して、法人税を10%にして、株式市場を整備したらできますよ。日本の若者は良いものを持っています。昨日の都議選の千代田区を見て思いました。