後期から先生(教授なのかは不明)が替わった授業があって、その先生がしきりに「授業中携帯を使ってはいけない」ということを主張するものだから、私は少しばかり考え込んでしまった。

おそらくその先生には携帯電話に対する悪いステレオタイプがあって、「携帯を使っている=授業を聞いていない」と考えているのだと思う。ならば、その他の電子機器はどうなのかという議論は絶えないし、昨今流行っているスマートフォンはどうなのかという話にもなるだろう。縦型のiPhoneはケータイっぽさがあるが、QWERTYキーボードを積んだような端末ならどちらかというとPCだから認められるのだろうか。私の愛用しているpomeraはどうなのか。もはやワンセグ搭載かもしれない電子辞書はどうなのか。そう考えていると、ただ「携帯電話」というくくりで否定するその先生のスタンスはしばしば謎である。

そもそも私がなぜ反感を覚えたかというと、先に述べたように、携帯電話に対する悪いステレオタイプをその先生が抱いていると感じたからである。私のようにTwitterに「この授業眠いなう」とかつぶやいているやつもいる一方で、わからない事柄についてWikipediaで検索している善良な学生もいるかもしれない。たとえば、財政投融資という初めて聞いた言葉が出てきたとき、電子辞書に経済や金融の辞典が搭載されていれば調べることができるが、そうでなければグーグル先生に聞くほかに手段はない。その場で手を挙げて聞くには恥ずかしい(おまえ、そんなことも知らないのかよ、いちいち授業中断してくれんなよ、という視線を感じるかもしれない)。かといって、後で調べようと思ってノートの端っこに書いておいてもどうせ調べないのがオチである。わからないことは、その瞬間に調べて理解するに尽きる。つまり、私の意見としては、携帯端末はあくまでも情報デバイスとして電子辞書などと同様に使われるべきだと思う。まあ、しかし実際には、携帯ばかり使っているのもまるで授業を聞いていないみたいで気が引けないわけでもない。従来の折りたたみ型の端末は、机の上に置いて使うと前方から見られたときに高さがあってどうしても目立ってしまう。やはり、スマートに使うためにはスマートフォンなどのフラットでなるべく薄い端末が必要な気がしているこのごろである。授業で使うならiPadが最適かもしれない。そして、もし既存なら申し訳ないが、電子辞書に無線LANと簡易的なブラウザ積んだら絶対売れる。特に中高生にはウケるだろう。もはや電子辞書ではないけれど、外見が電子辞書であるということがここでは重要となるからだ。

そして、やっぱり私を憤慨させていたのは、誰かがケータイを操作するたびに、お小言をいい始めて授業を中断させるその先生のスタンスです。「ケータイ使わないで」くらいならまだしも、毎度のように「社会人になって会議中に携帯使うんですか?」みたいなことまで言って1分も中断されるものだから、そりゃ普通に授業を聞いている人にとっては大きなお世話にすぎないからです。

といった感じで、今日は授業中いかに通信機器を使うかという課題について考えてみました。