「斜面」といえば、UD新聞明朝で有名な信濃毎日新聞のコラム欄だ。ごく限られた字数の中に起承転結があるコラム欄は、新聞社の顔とも言われる。そして、どうかするとそれは、ブログ欲をかき立てる。

2年ほど前、僕がTwitterを始めたころ、ブログを書かなくなることを恐れていた。そして、それは見てのとおり現実となった。恐れていながら、ハマってしまった。音速のようなタイムラインの中で、波に乗り遅れてはならないと、大量のツイートをしているうちに、僕たちの思考は短文化するほかなかった。

この夏(というより秋)で第3号となるフリーペーパー「ザザム紙」。納期を平気で遅らせてばかりのダッセー編集長は、文章を書くことの難しさに気づかされた。510字のコラム欄「池面」に最後まで悩み続け、10個ほどの原稿がボツになった。

4,000字のレポートも、140字のツイートも、それほど難しいものではない。私たちにとって本当に難しいのは、キレとオチを兼ねそろえる500字だ。そのことに、僕は気がついた。そして、ブログを書くことの大切さを思い出した。数年前、夜は僕にとってブログを書くための時間だった。

ザザム紙は年刊だが、僕のブログにはどのくらい書けるだろうか。文章を書くという、極めて基本的だが難しい行為を忘れないように、「池面」を始めてみよう。