Powered by ヨクナウィネ出版

改札の音

「ピピッ」

普段だったら人が多すぎて苦行でしかない夜の改札。だが、今日はなんだか心地よかった。悪くないな、と思った。

Facebookとは承認欲求がなんちゃらだ、という議論はよく耳にするわけだが、もしかしたら電車の改札だって同じことなのかもしれない。改札は、僕のパスモを、あるいは僕を、しっかりと(しかも一瞬で)吟味してくれる。そして、あなたを認めましたよ、という「ピピッ」音を、他者にまで聞こえるように鳴らす。そうして、僕が街から街へ移動することを認めてくれるからだ。

これは当たり前のようでいて、実は地味に嬉しいことなのかもしれない。特別嬉しいことではないのだが、Facebookの「いいね!」くらいに嬉しいことだ。もしかしたら、これを読んでいる人の中にも、満員電車は嫌だけど、人のごった返す改札は嫌いじゃない、って人がいるかもしれない。

何本もの改札から同じ音が聞こえてくる。それは、止まることがない。人々は、川を流れる落ち葉のように、流れにまかせて人生を歩く。改札は、ある種の社会の縮図のようにも思う。

買い物しようよ!

コメントを書き込む

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント

おや、コメントがまだありません。