たまにしかやらなくなってしまったランニングも、夏ということで時間帯を選ぶ。10時あたりは暑さも消え、心地よく走れる。

以前は音楽を聴いていたが、最近は何も聞かない。走ることに集中して、風を切る音を聞こう。そう思うようになったのは最近のことだ。
数キロ走ると公園がある。ベンチが冷たくて気持ちいい。薄明るい公園には、煌々とした自販機が数台ある。再び腰を上げ、自販機に小銭を入れる。そして、「お~いお茶 濃い味」を押す。

ランニング途中の「お~いお茶」は最高に美味い。体に染み渡る水分、そして渋み。まだまだ走れる、そんな気がしてくる。半分ほど残し、ペットボトル片手に再び足を動かす。