この冬は寒い。と思いきや、そうでもない。一時的に寒い日もあったけど、また暖冬が戻ってきたという感じだ。今日は1月20日、つまり大寒だ。気がついたら新年も1月下旬になってしまった。書くべき時期を逃してしまった感は否めないが、僕にとっての書き初めのようなものだから、この記事を書かないわけにはいかない。

例によって2016年も秒で過ぎた。「秒で」という新語ももはや新しいものではないが、その語感の気持ちよさでついつい使ってしまう。そろそろ辞書に載るかもしれない。

昔を振り返ることは得意ではないが、2016年を総じるなら、少しだけ健康に気をつかって減量に成功した一年だった。昨年のあたまに「今年は体を作りたい」と友人に語ったのだが、なんだかんだで有言実行することができた。休日はジムに行ってみたり、近所をジョギングしたりした。食事も食べ過ぎないよう気をつけて、遅い時間になりがちな夕食はなるべく炭水化物を控えた。間食もストレスにならない範囲で控えてみた。毎晩のビールは糖質オフのグリーンラベルに変えてみた。最初は不味いと思ったが、慣れてしまえばそれほど悪くないものだ。その結果、体重はそれなりに減り、ウエストも少し減り、2回目の参加となった諏訪湖マラソンは、前回より30分ほどタイムを縮めることができたのだ。体重が減ったせいか、軽快に走れた気がした。

特に大きな買い物はなかったが、カメラを買った。キヤノンのEOS 80Dである。従来から使っているシグマの17-50mm F2.8を付けて普段使いにしている。社会人になって5年ほどになるが、このくらいの買い物ならサクッとできるようになってしまった。まあ、ガジェット男子としてはちゃんと吟味して買うのだけど、金額的なところで踏みとどまることはなくなった。今年は車を買うことになるだろう。カメラと比べると桁が1つ違う買い物である。これはさすがにサクッと買うわけにはいかず、いくつかの店をまわって車種選びや価格交渉をしているところだ。やっぱりアウディも捨てがたい。

11月に話題の映画「君の名は。」を観た。普段は映画など全く見ない僕が数年ぶりに映画館に足を運んだのだから、それだけ期待値が高かったということだ。それは決して僕を裏切らなかった。絶妙なストーリーと挿入歌のコード進行が僕をつかんで離さなかった。その後すぐにKindleで新海誠によるノベライズを購入して読み、その後またすぐに別の著者によるサイドストーリー的なやつを購入して読んだ。その度に、全俺が泣いた。さすがにRADWIMPSのアルバムはTSUTAYAのレンタルで我慢したけど、一時期ひたすら聴いていた。そのくらい、僕の中での大ヒットだった。

新海誠監督は長野県の出身ということもあり、劇中の糸守湖は諏訪湖をモチーフにしてるのではないかという噂もあった。この目で見たくて、写真に撮りたくて、よく晴れた日の夕方、カメラと三脚を持って諏訪湖を見下ろせる立石公園に、僕はひとり向かった。平日に行ったのだが、駐車場が満車になるほど観光客で賑わっていた。東京から来たであろう男子学生の3人組が、携帯でRADWIMPSを再生しながら「みつはー!」とシャウトしていた。実に微笑ましいと思いながら、僕は凍える手でシャッターを切った。そういうわけで、今年の年賀状は「君の名は。」っぽい写真になった。

今年の目標もまた特に意識の高いものはないけれど、とりあえず写真と音楽をもう少し充実させたいと思っている。

あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願い致します。