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けん引二種免許、試験場で一発合格した話

どうも、こんばんは。IPPEIでございます。

ところで先日、運転免許試験場に行って「けん引二種免許」の外来試験を受けてみた。ちょうど免許の更新が近かったので、ついでに車種を追加しようと思ったのだ。1回目の受験だったが、無事に合格できたので、今回はその日記でも書こうと思う。

けん引二種免許ってなに?

けん引二種免許は、大型二種免許のトレーラー版で、けん引車で旅客運送をする際に必要になる免許ということらしい。ちなみに、京成バスなどの一部路線で運行している「連節バス」は、後の車にエンジンがあるらしく「けん引」ではないので大型二種免許で運転できるとのこと。つまり、けん引二種免許が必要になる場面は実際のところ全くないらしい。ちなみに、大特二種免許というのもあるけど、これもほぼ出番はなさそうである。ようするに、一部の免許マニアにしか需要がない免許ということだ。

免許証を更新するなら、せっかくだから車種を追加しよう

ちょうど今年が免許証の更新だったのだが、ただ更新するのもおもしろくないので、まだ持っていない免許の技能試験を受けてみようと思ったのだ。と言っても、既にほとんどの免許を持っているため、受験可能な車種は、けん引二種と大特二種くらいである。というわけで、とりあえず今回はけん引二種を受けることにした。ちなみに、この2つの免許は、教習所で取ることはできない。

都道府県によっていろいろだと思うが、長野県の場合は完全予約制だった。免許センターに電話をして、予約を入れる。そんなに混んでいなかったみたいで、電話をした日の翌週に予約を取ることができた。電話の対応もすごく親切で好印象。

そういえば、以前、曜日を確認したくて問い合わせたとき、受験案内の冊子を窓口で配布しているので事前に取りに来てくださいと言われた。もらいに行くと、運転の注意点などが簡単に書かれた冊子と、道順が書かれていないコース図(掲示してある道順を見てメモしていくように言われた)を渡された。コースは2種類あり、当日の朝発表されるとのこと。

試験当日のながれ

朝8:30集合とのことで15分前くらいに行ったのだが、時間ちょうどに窓口が開いた。受験料4,050円を支払い、いくつかの書類に記入して、待合室に案内された。

曜日ごとに車種が決まっているらしく、その日はけん引と大特のようだった。全部で10人弱の受験者がいて、顔なじみになっている人もいるようだった。「おれ4回目だぜ!今日こそ受かりたい!」みたいな会話で盛り上がっている。「10回受けても教習所に通うよりは安いからなぁ」と語るおじさんから、「お兄さん、何回目?」と聞かれたので、「初めてなんですよ~緊張しますわ」と正直に答えておいた。

しばらくすると試験官がやってきて、冊子に書いてあることと同じ内容を口頭で説明した。説明が終わると、発着点に移動して、そこで試験官が順番を発表した。ちなみに、けん引二種の人は僕だけで、けん引の人とあわせても数人だけだったが、僕が最後になった。

他の方の様子を見ていると、やはり方向変換で苦戦しているようだった。切り返しを4回以上やって既に失格のはずなのだが、最後まで走行させてくれていた。他県だと点数が足りなくなった時点で発着点に戻らされることが多いが、長野県の場合は最後まで走らせてくれるのだと、順番待ちをしている方が教えてくれた。なかなか親切である。

40分ほど待って、僕の順番が来た。運転席に乗り、名前を名乗って「よろしくお願いします」と挨拶をする。聞くところによると、試験官に対する印象は大切である。

座席とミラーを調節してエンジンをかけようとしたところで、混雑緩和のために待機するよう指示があった。おそらく、方向変換あたりで渋滞してしまうことを防ぐためだろう。頭の中で道順をイメージする。

さて、いよいよ出発である。コースはおおむね覚えていたけど、「分からなければ早めに聞いてください」と出発前に言ってくれた。走行中も尋ねれば普通に教えてくれた。そうは言っても、交差点の番号もたくさんあるし、ある程度は覚えておかなければ難しいと思う。

ほとんど初っ端にある方向変換の課題は、なんとか切り返し0回でバッチリ決まった。けん引の方向変換は、他の車種と違って、ただ方向を変換すればいいだけではなく、トラクターとトレーラーを一直線上にしなければいけないのである。その後も無難に走行して、発着点に到着した。「ロビーでお待ちください」と言われて、車を降りた。

余談だが、試験官は、受験者が変わる度に、アルコールスプレーとタオルを使ってハンドルやシフトレバーを除菌していた。ロビーでも、免許更新の大行列を、できるだけ間隔を空けて並ばせたりと、いろいろ大変そうだった。

あっさり合格発表

ロビーで15分ほど待っていると、窓口で名前を呼ばれた。一人ずつ呼び出して発表するらしい。走行順は一番最後だったが、なぜか最初に呼ばれた。「では合格になります。このあと写真撮影などがありますので、この書類を持って向こうのベンチでお待ちください」くらいの感じで、意外とあっさりした合格発表だった。他の受験者から「おぉ~」と声が上がった。

その日の合格者は、僕の他に大特の方が1名だけだったのだが、例外なく迅速な流れ作業によって免許証用の写真を撮ってくれた。ぎこちない笑顔を作るのが精いっぱいで、前髪がおかしなことになってしまった。まあ、5年ほど我慢するしかない。

種類欄は「引・引二」という表記になった

新しい免許証が交付された。けん引二種免許の欄はないらしく「引・引二」という表記になった。大特二種はどこに入るんだろうか。ちなみに、そういえば、大型自動二輪免許はまだ取ってなかった。正直なところ、バイクはあんまり興味がないのだが、ここまで来たら全車種揃えないとスッキリしない気もする。

準中型は5tに限るの表示は消えないっぽい。
右下のところが「引・引二」になった。

余談だけど、免許証番号の上2桁は、初めて免許を取得した都道府県の公安委員会番号。最後の1桁は紛失による再発行の回数である。

8時半に集合して、免許証の交付まで終わったのが12時くらいだっただろうか。合格発表の後でもっと待たされると思っていたが、意外と早く解散となった。免許更新とそれほど所要時間変わらないのではないだろうか。ただし、費用は試験手数料の分だけ多くかかってしまったが。

外来試験(一発試験)の合格のポイント

他の方の運転を見ていて思ったのだが、やはり皆さん法規走行ができていないようだ。発着点で発進の合図(方向指示器)を出さずに出発している人さえいた。進路変更の合図は3秒前に出すとか、ミラーと目視で安全確認するとか、教習所で誰もが習ったはずなのだが、長年の運転の中で我流になってしまうのだろう。ちなみに、試験前の説明でも「安全確認はミラー及び直接目視で行ってください」とわざわざ言ってくれていたにもかかわらず、多くの方が目視で確認なんてほとんどしていなかった。

外来試験とか一発試験とかで検索すると、いろんなサイトが出てきて、中には高額な情報商材を売っているサイトもある。貴重な情報だと言わんばかりに、試験のコツや合格のポイント、つまり具体的に言うと、こんなことをするとどれだけ減点されるか、などを説明しているのである。

ちょっと待って欲しい。その胡散臭い情報商材に手を出す前に、知っておくべきことがある。運転免許試験の採点基準は警察庁のウェブサイトでしっかりと公開されているのだ。「警察庁 採点基準」とかでググれば、目的のPDFがすぐに見つかるだろう。ページ数はかなりのものだし、法令っぽい独特の言い回しが多く、なかなか理解が阻まれるだろう。しかし、熟読して理解できれば、合格の可能性はかなり上がるのではないだろうか。

というわけで、今日は「けん引二種免許」を外来試験で取ってみた話でした。

ではまた。

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