タイム・イズ・マネー ― マクドナルドで行列を作る人たちを横目に

とある平日の正午。昼飯は適当にハンバーガーとコーヒーでも買って公園で食べることにした。外で食べるマックはなんで余計に美味いんだろう。

国道153号・箕輪バイパスは、交通量の割に無駄に片側2車線あり、小さなイオンや回転寿司が並ぶ、16号張りに上伊那地域屈指のロードサイドを備えている。すみません、ウソです。

マクドナルドはショッピングセンターの駐車場の一角にあるのだが、近づいていくと、ドライブスルー待ちの車列がなんと道路まで続いているではないか。一つ手前を曲がって駐車場に入り、マクドナルドの前に車を停めた。

いつもと同じように、モバイルオーダーアプリでメニューを吟味して、ベーコンレタスバーガーとアイスコーヒーを注文した。いけないと思いつつ、ポテトもSサイズだが追加してしまった。

それにしても、モバイルオーダーは便利だ。カード決済しておき、数分後にカウンターで受け取るだけ。駐車場に持ってきてくれるサービスもある。使わない手はない。

さて、商品を受け取ろうと店舗に入ると、店内レジにも10人以上の行列ができている。僕は受け取りカウンターに行き、ディスプレイに自分のモバイルオーダー番号が表示されていることを確認する。2~3分ほどすると番号を呼ばれた。商品を受け取って車に戻り、お目当ての公園へと向かった。

申し訳ないが、その間、レジは1人くらいしか進んでいないようだった。マクドナルドって注文してから商品ができあがるまでは早いけど、注文するまでが地味に時間がかかる。商品を悩みながら選び、アプリに届いているクーポンを表示して、各種ポイントカードの提示を求められ、そして最後にバーコード決済の画面を表示する。そりゃ時間がかかるのも無理はない。

モバイルオーダーで受け取っていたのは、僕の他にもう1人だけだった。なぜみんな律儀にレジに行列を作っているのだろうか、控えめに言って理解に苦しむ。マクドナルドのアプリのクーポン使ってるんだから、モバイルオーダー知ってるでしょう? クレジット決済だって、カード番号入れなくてもApplePayでもできるし、ぜんぜん面倒じゃないんだけどな。

せっかくのファストフード。下手したら食べる時間よりレジに並ぶ時間の方が長くなってしまう。もちろん、行列に並ぶ時間も外食の楽しみのひとつという考えもあるだろうし、様々な価値観を否定するつもりはまったくない。

しかしながら、最先端のツールを駆使して生活をより豊かにするという信条に従って生きている僕から言わせると、レジに並んでいる人たちを横目に見て、失礼ながらやれやれと思ってしまったのだ。それとも、タイム・イズ・マネー(時は金なり)という慣用句は、もはや今では古すぎる考え方なのだろうか。

買い物しようよ!

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