テストをなんとか乗り切り、夕方の特急「あずさ」にぎりぎり飛び乗ることができたので、ひとまず今日中に伊那谷に帰ることができそうだ。八王子での乗り換え時間はほんの3分ほどしかなく、しかも「スーパーあずさ」ではなかったというオチで、俺の並んでいたところ(スーパーあずさでいう3号車)には車両がなかった。焦った。走った。ダメかと思ったが、かろうじて席に座れた。隣は学生っぽい雰囲気をしていた。とりあえず、せんべいとBEERを買って、一人で乾杯。隣も誘おうかと思ったが、彼は甲府で降りていった。
標高が上がるにつれて、車窓の景色もだんだん緑になってくる。田んぼ、そして田んぼ。東京とは明らかに空の色が違う。なぜだろうか。やっぱり見慣れた空はいい。
今日でテストがすべて終わった。明日から地元の友達とイベントがあるので、いまこうしてあずさに乗っているわけだ。運の悪いことにテストは4限で、しかしなんとしても八王子を6時34分のやつには乗らなければいけなかった。
テストはというと、結局どれも微妙だった。良くも悪くもないというやつだ。大丈夫そうだけど、成績優秀者にはならない、という程度の出来なのだ。これではいけない。常に最前列に座り、常にトップを狙うというのが私のポリシーであったはずだ。いつの間にか忘れていた。なんとか良さそうなのは英語だけではないか。経済系はボロボロだ。経営入門に至っては2回も欠席をした始末だ。しかも原因は寝坊。
そう、すべては寝坊がいけないのだ。私の寝坊によって多くの関係者に迷惑をかけてしまった。友人の一人であるBradleyは、ほとんど毎朝電話をくれた。そして、私が授業中寝たときは、快くノートをコピーさせてくれるのであった。彼には感謝しきれない。後期、彼に何らかの恩返しができるだろうか。
前期をなんとか惰性で生き抜き、夏休みを迎えた。そして、2ヶ月後には後期が始まる。後期の課題は大きく2つ。まず、早寝早起き。当たり前のようなことだが、大学生として欠如しがちなことである。そして、授業中寝ないこと。私はとにかく眠い人間で、授業中は8割くらい寝ていた。結局、テスト前になって無駄に焦って、寝坊したり、生活が不規則になったりする原因になるのだ。これだけは後期は避けなければならない。
いくつかの授業は板書のペースが速く、板書以上にいろいろ喋るので、とてもノートが追いつかない。そのくせ、ちゃんとメモってないと論述形式のテストが解けない、というものがいくつかあった。そこで後期は、いくつかの授業において、ラップトップを使ってノートを取ろうと思っている。あらかじめWebでレジュメが公開されるので、それと組み合わせて、自分用のテスト対策なんちゃらを組み立てていくべきだと思ったのだ。
自分の中に、荷物は極力軽くとか、勉強は極力楽に、と言った考えがあるので、ラップトップなんかとても持っていく気にならないものだ。もはや、テキストさえ持っていかない日もあった。暑いという理由で自転車を諦めバスで通学する日もあった。要するに、すべての面において楽な道を選んできたのだ。
いまテストが終わって思うのは、とにかくこれではダメだということだ。夏休みが始まる。いろいろ考え、有意義なものにしたい。そして、気持ちよく後期を迎えたい。よっしゃ、夏休みだ!
(特急あずさの中にて,うなぎパイに添えて)
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