冬の短歌たち「暖冬の予感」

Twitter(今日はあえてそう呼ぶことにしよう)で自分が投稿したハッシュタグ「#tanka」を遡れば、その当時の記憶がわりと鮮明によみがえってくる。あの頃、何かにとりつかれたように短歌を詠みまくっていたのは何故だろうか。恋をしていたからにほかならない。

冬に関連する今までに詠んだ短歌を集めてみました。

暖冬の予感

いくつもの季節が過ぎていくつかの恋してたこと思い出す冬

「あの頃」のプレイリストがあの頃のきみの笑顔を思い出させる

もし長いレンズがあれば君だけに今宵の月を見せたいと思う

「寒いね」とLINEを送る口実になるから冬も嫌いではない

久しぶりなんて言ってもなんとなく先週ぶりな感じマブダチ

夏のような笑顔のきみと再会を誓う師走の十番ホーム

暖かな午後にあなたと会ったから暖冬の予感 きっと気のせい

レモネードグラス

本当に欲しかったのは最新のiPhoneじゃなく君との時間

セカンドで引っ張りすぎと教官に言われて冬は恋に似ている

人生は積ん読のようなものだから大切なことは先送りする

ただ君が幸せになってくれること 願っていると言いきかせてる

レモネードグラスの結露 時だけが過ぎていく午後 止まれとねがう

あしたへのフォーカス

今はまだ僕のターンじゃないことは分かってるつもりだったあの冬

一年でいちばん夜の長い日にいつも必ず思い出す人

今できることは君へのフォーカスを合わせて春をじっと待つだけ

人生を語りあうにはバックスのロードサイドビュー 行き交う車列

誰だってそのクソみたいな人生をなんとかかんとか生きているんだ

透きとおったスープの向こうにあしたへのフォーカスを合わせ続けてください

買い物しようよ!

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