数年前からこのblogで本を紹介するようになった。Amazonアソシエイトというツールを使っているので、ちゃっかり3.x%ほどの報酬が入るのだが、そんなことは目的ではない。私がいいと思ったものを素直に勧めたいという思いにほかならない。

30日の読売朝刊14ページに松田哲夫氏のエッセイが載っていた。王様のブランチで本のコーナーを担当してきた人である。12年前、本を紹介するテレビ番組は珍しかったそうだ。エッセイの中で彼は、書店員が自分でPOPを書いて読者の心を動かしていることについて語る。あくまで読者の一人という立場で表現する、「これ面白いよ」というニュアンスがいいのだという。

最も手軽でいて、ちゃっかり影響力のある、blogというツールで本を紹介することは、書店員がPOPを書いたり、松田氏が王様のブランチで紹介したりするのと同じように、ちょっとだけ洒落乙なことだと、私は思っている。 私なんかは、まだまだ読書初心者だし、たいそうなレビューもできない。だが、本を読むとき、後から書くかもしれない(書くのかさえわからない)レビューを意識するようになった。「あ、この表現面白いな」とか、そんなことを考えるようになったのだ。

私の知る限りでも、私以上の本好きはたくさんいる。そんな人たちが、みんなそれぞれのblogで本を紹介すれば、2009年読書の秋はもうちょっと楽しくなるかもしれない。

ところで、「君とIPPEIと読書の秋」ページを新設しました。PCからしか表示できませんが、もしよかったらご覧ください。