私は数年前からATOKを使っている。MicrosoftのIMEはバージョン2007になってようやくマシになったとはいえ、文章の流れの中で的確に変換する正確さに関しては、まだまだATOKが強い。ちゃんと前後関係を含めて変換・学習をしてくれる。
しかし、この学習機能、初期設定では少しばかり強すぎる。1週間も使えば、ユーザー辞書のデータは1,000件も蓄積されてしまう。とにかく登録したがるくせに、変換ミスで確定してしまったやつまで登録してくれる。Excelで途中まで打って確定したりしても登録されるのかしら、と思うとゾッとする。
まあ、そんなこんなで、ここ数日、学習設定をいろいろいじって試行錯誤。どうも、様々な設定項目を「弱い」にしてやって、AI学習を「簡易」にしてやると、5回ほど変換するまでは登録されないようになった。なんとなくだが、とりあえず肥大化を回避。
一時的な学習情報を、私は、ファイルに保存しない(メモリのみ)設定にしてあるので、再起動するとなんだかスッキリしてしまうことがある。でも、よく使う人名はちゃんと登録されていてほしい。この駆け引きがなかなか難しいのだ。ATOKは便利だが、ちゃんと設定を自分流にカスタマイズしないと、宝の持ち腐れになりかねない。
そして、ふと思いついてしまった。Excelにまとめてある連絡先情報を加工してATOK辞書を作ればいいじゃないか。しかも超便利なやつを!思い立ったらやるしかない。やるからには短時間で。
はい、できました。ざっと1時間ってとこですかね。簡単に説明しましょう。上の例は、「ほにゃらら俊太郎」さんの場合。谷川さんということにしておこう。「しゅんたろう」と入力してから1回スペースを叩くと、候補ウィンドウはまだ表示されないが、上のように括弧に囲まれて英字表記でフルネームが表示される。これはコメントなので実際には入力されない。さらにもう1回スペースを叩くと候補ウィンドウが出てくる。2つめはフルネームで姓と名の間に半角スペースを含む。3つめはスペースなしのフルネーム。4つめは英字表記。5つめ、6つめはメールアドレス。ちなみに、左端の矢印は「置換候補」を表しているものであり、実際には入力されない。
英字表記をしたいとき、シフトを押しながらごちゃごちゃやったり、F10を叩く手間が省けるのである。Gmailの宛先欄に名前を打ち込むとアドレスがぴゃっと出てくるように、ワードやほかのソフト上でも、すぐにアドレスを入力したい。もう、コピペはいらない。
こちらの例は、同名異姓が存在する場合。このコメントの処理は自分でやったのではなく、ATOKが自動でやってくれた。これは予定外。
ちなみに私は、姓と名の間には半角スペースがどうしてもほしい人。アーティスト名や著名人に関しては、固有名詞としてとらえるので、スペースは不要だが、一般庶民に関してはスペースは必須。どこまでが姓でどこからが名なのか、わからないことがないとも言い切れませんからね。
ちなみに、ATOKですが、今は月額契約ができるようなったので、おそらく年間3,500円程度で使えるはず。私は、毎年新バージョンを購入していますが、どう考えても絶対損。2010が出たら月額コースに変えたいところです。
ちなみにちなみに、この辞書データ、Excelでマクロをちょちょっと走らせてるだけ。アドレス帳に変更があった場合でも、5分もかからず辞書データを更新できるというわけです。
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