朝まで降っていた雨も、大学に着いたときには上がっていた。それを予想していた私は、カメラを持ってバスで行った。この時期のバス通学は一種の幸せである。

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湿気の残る空気に、木々の色が映える。それは、マクロな秋。

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水滴は必死で耐えようとしている。これは、ミクロな秋。

しずくの中に、ふと何かを思い出す。