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地デジ化計画・完結編

以前の記事に書きましたが、デジタルテレビの買い増しに伴い、全部屋でBSが映るようにする必要が生じました。というわけで、天井裏に上ってテレビの配線を変えてみました。

この図をご覧いただくとわかるように、従来の配線では、DATA帯域をカットされたTVのみの信号を6分配しているだけという単純なものでした。分配器は1端子通電タイプでした。ちなみに、DATA/TV分波器についてはTV側は上りのフィルターが入っている可能性があります。ちょっと昔までは有線放送電話だったのですが、最近廃止になり単なる音声放送だけになったので、もはや分波器はいらないのかもしれません。

3年ほど前に自分で取り付けたBSアンテナは、新築時にあらかじめ配線してあったケーブルを通り、リビングの別端子とつながっていました。普通に、電源ON時のみチューナーから給電していました。

そして、こちらが新しい配線図です。

今回、全室に地上波とBSを混ぜた電波が届くようにする工事をしました。混合器で混ぜるだけでもよさそうでしたが、そうなると既存の分配器を全端子通電型に取り替える必要が出てきます。しかも、4台とか同時に給電したらアンテナは大丈夫なのかという疑問も。それに、10台ともなればブースターはいるだろうし、まあ、全端子通電型分配器と混合器を買うくらいだったら、ブースター買っちまえという結論に達したというわけです。

ブースターはマスプロのCATV/BS/CS対応の7BCB28を買いました。周波数的には10MHz~2655MHz(10-60MHzは上り)をカバーしていて、上りはパスとカットを切り替えできます。図から分かるように、地上波/BS/CSのみのもので十分だったのですが、ネットで調べてみると値段的にはほとんど変わらなかったのでこれにしました。万が一将来的に、双方向が必要になったりしたときにも対応できます。


マスプロ電工 7BCB28

まあ、ブースターはいいのですが、問題はBSの配線をやり直さなければならないことです。家を建てたときに、アネックスのベランダから1階のリビングまで、直接の同軸ケーブルを配線しておいてもらいました(後にBSアンテナを買って取り付けました)。アネックスと本館とをつなぐケーブル類の中に同軸ケーブルは2本ありました。1つはそのBSで、もう1つは分配器から出力されたものです。部屋の位置と分配器の位置を考えると、どっちがBSかは想像できましたが、それでもそれを切断するときは緊張しました。

切断したところに、5CのF型接栓を取り付けたのですが、天井裏はクソ寒いので、ケーブルはとても固く、必死で押し込みました。LEDライトを口にくわえながらの作業です。別途用意しておいた同軸ケーブルも同様に加工して、それを中継器でつなぎます。そしたら、ブースターのところまで引っ張ってきて、そこにもF型接栓を付けて接続すれば完成です。リビングの2つある端子のうち1つが全く意味のない端子になってしまいましたが、そのうちAMアンテナでも付けようと思います。

ケーブルテレビの音声放送は、かつては電話機がついていて双方向だったのですが、今は音声放送だけなので、CATV上りはカットに設定しました。CATV下りは一番遠い2階でレベルを見ながら、MINから30%くらいの位置に設定しました(ケーブルテレビなのでもともと強い)。BSは2段階の切り替えなので弱い方に設定して、DC15V給電をONにしました。

だいたいそんな感じで、ブースターからの出力をDATA/TV分派器に通して、それのTV出力を既存の分配器につなぎました。作業はざっと1時間ほどでできました。その後、部屋に降りてテレビのレベルを見たり、また上って調整したりして、掃除をして終わりです。

他に買ったものは、部屋で使うBS/UV分派器とか、同軸ケーブルとかですが、あと結構便利だったのがレベルチェッカーです。せっかくなので、ベランダのBSアンテナの角度を再調整しました。一家に一台あれば便利なアイテムです。


日本アンテナ NL30S

まあ、そんな感じで意外と簡単に作業ができました。もっと面倒かと思っていましたが、既存の分配器がBS/CS対応のものだったり、天井裏に入ってすぐのところに設置されていたりと、新築時の心遣いがあったのか知りませんが助かりました。将来的にケーブルテレビと決別する日が来たときには、今の保安器があるあたりに壁面タイプのUHFアンテナを付ければいいだけということになります。そう考えると、今回の工事はとても賢いものだったと思います。

余談です。そもそも、デジタル化した時点でケーブルテレビなんていらないのですが、地域の風習というか、よくわからないけど、コミュニティ的な情報をケーブルテレビの音声放送で伝えるということがどうしてもネックなのです。小学校の頃なんかは、遠足の雨天順延の連絡がその音声放送でされたりしていたくらいです。加入していない人も若干いましたが、そういう人には誰かが電話で伝えるといった感じで、ケーブルテレビ加入が前提みたいな節がないわけではないのが、田舎のコミュニティです。ケーブルテレビは自治体などが出資している企業ではあるけど、あくまで民間サービスであるはずなのに、加入しないと生活に支障をきたすようにできているというのが、なんとも不思議でなりません。月額3,000円払って、地デジの同一周波数パススルーを受信するってどんだけ。500円くらい上乗せしたらCSが何チャンネルか見れるというのは嬉しいけど、CATVチューナーが必要ですし(もちろんテレビ毎に)。まあ、どうでもいいですが。ていうか、この地区はまだ光回線が来てなくて、そういう意味でもケーブルテレビは必須なんですが。笑

まあ、長くなりましたが、最後に感想を述べるとしたら、天井裏は寒いということと、マスクとヘルメットとスリッパを持って上った方がいいということです。あと、手持ちのLEDライトを口にくわえているのは大変疲れるので、ヘッドライトがいいと思いました。

アンテナ関係の部材はだいたいここで揃います。
アンテナ部品デラックス

同軸ケーブルはカインズホームで10m買ったけど、本当にギリギリでした。長めに買いましょう。あと、5Cを買いましょう。F型接栓も多めに買いましょう。同軸ケーブルと接栓があれば、いつでもTVケーブルが作れます。ケーブルストリッパーはなくても大丈夫です。よく切れるカッターと、ペンチが必須です。あとハサミも。

一番言いたいことは、業者に頼むと高いということです。ネットで部材を買って自分で作業すれば激安です。

買い物しようよ!

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