すべてが間違いだったのではないかと、自分を疑いだして救われなくなる夜がある。梅雨とは、そういう季節だ。
窓の外を見て、ただコーヒーを飲む。朝はやがて昼になり、それはすぐに夜になる。そんな日がある。自分がいかにクソ野郎かということは、自分が一番よくわかっている。そして、そのことを苦しんでいる。
限界を感じることがある。それは自分自身に対してというよりは、限界を超えようとしている人たちに対してだったりする。この、谷底から抜け出させてくれないような何かが、俺をつかんで離そうとしない。
まだ、ひどく切ない恋でもしていたほうがマシかもしれない。梅雨とは、そういう季節だ。
374
ありません
コメント
おや、コメントがまだありません。