年賀状と本当のところ

今頃になってしまいましたが、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

この画像は、今年の年賀状のデザインです。写真に文字を入れただけのもので、デザインと言っていいのか疑問ではありますが、一応写真も背景とか机とかそれなりにフォトショでぐりぐりやってるんですよ。

これに使ってる英字フォントのイタリック、オシャレだと思いませんか?僕は結構ツボです。

宛名面も少しこだわって作ったので、一応アップしておきます。下線の下には住所と名前が入っているのですが、ここでは消してあります。

新年第1回目の記事は、ちょっとフォントの話をしようと思います。フォントを語らずしてデザイン屋にはなれませんからね。

中学生の頃、フォントのことなど考えたこともなく、印刷する物はPCに入っていたMSシリーズかHGシリーズなどを使うことがほとんどだった。世の中には無数のフォントがあるなんてことは知らなかったし、強調するところを太いものにしておけば十分だと思っていた。(とは言っても、小学生にしてMS Wordのインデントやタブを理解し、それなりにきれいな文章を書くことはできていた。)

高校生になると、AdobeのPhotoshop Elementsなんかを使うようになった。それには、小塚シリーズが含まれていて、新鮮に感じて多用しまくった。Adobeのデフォルトのフォントが小塚ゴシックだったというのもあるだろう。ウェイト(太さ)が何種類もあって、特にELあたりは何を作るのにも使った。最高にクールだと思っていた。

大学生になると、AdobeもCreative Suiteを使い始めた。ザザム紙とかいうフリーペーパーの編集も担当したし、様々な印刷物や、ウェブサイトも作った。そうこうしているうちに、小塚シリーズは既に過去のブームになっていた。それはきっと、小塚の他に様々なフォントに出会ったからだろう。小塚は、実際にあまりかっこよくないのかもしれないし、単純に飽きただけなのかもしれないが、今ではほとんど使わなくなった。

小塚に取って代わる、本文用のフォントは一体何なのか、未だにはっきりとした答えはみえない。ただ、ザザム紙(縦組み)の場合は、編集部の話し合いの結果、Takao明朝を使うことになった(うん万円もするフォントを買う財力はなかった)。ちなみに、僕個人としては、レポートなどの提出物ではIPA明朝を使うことが多く、同ゴシックと共にOfficeのフォントセットとして登録してある。IPAシリーズは割とクドくなく、見やすいと思っている。

また、見出しや、印刷物の要所に使うフォントとしては、最近はM+系のものにハマっている。M+Outline Fontsは7種類のウェイトを持ち、視認性が高く、割とモダンなデザインのいいフォントだ。ただ、第2水準漢字がごく稀に欠落しているので使うときは要注意だ。不足している漢字をIPAシリーズから補完したMigMixというフォントなら安心して使うことができるが、こちらはウェイトが2種類しかない。レギュラーより若干細いのが、僕の好みなのだ。上の年賀状の宛名面にある「料金別納郵便」の文字列もM+だ。ウェイトは忘れた。

友達の名刺をデザインするときなんかは、その人に似合うフォントを探す。僕が格安の名刺印刷サービスを否定しているのは、そういう理由だ。決まったテンプレートに文字を流し込むだけでは、どう頑張っても名刺は作れない。バランスのとれていない、気持ちの悪いものができあがること必至だ。同じ文字数でさえも、名前が違えばそれぞれカーニングやレイアウトが変わるべきだからだ。

たった1ページのレポートでさえも、フォントの選び方ひとつでその人の印象を大きく変えてしまう。いや、逆に言うと、変えることができる。有料のものでなくても、良質なフリーフォントは数多くある。探してみるのも楽しいと思う。そして、2012年はMS明朝の提出物をやめる年かもしれない。

僕の好きなフリーフォント

買い物しようよ!

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