僕は幼い頃からアトピー性皮膚炎に悩み続けてきた。「かゆい」という症状は、その程度にもよるが、痛みとはまた別のツラさがあるものだ。かゆくて寝れなかったり、業務に集中できなかったり、あるいは顔などの露出している部分が赤くなっていることによるコンプレックスも少なくない。

最もひどかったのは15~20歳くらいだろうか。顔、首、肘や膝の内側、背中、頭皮などが特にひどかった。中でも、背中と頭皮はかゆみに耐えられずかきすぎて傷になり、そのため、汗をかいたりシャワーしたりすると染みてとてつもなく痛いのである。皮膚が剥がれ落ちること(頭皮についてはフケと呼ばれる)も精神的に大きな苦痛であった。

ステロイドを塗るとか、こまめに保湿をするとか、汗をかいたらなるべく早くシャワーするとか、そういった方法で対処してきた。あとは、皮膚科で処方してもらった抗アレルギー剤を1日1錠飲むことも欠かしたことはない。

さて、それはもう昔の話。今日は他でもない、長いあいだ僕を苦しめてきたアトピーがほぼ治った嘘のような本当の話をしたいと思う。ちなみに、今日が4月1日であることはこの記事には影響していないので安心していただきたい。(4月1日に書き始めたが、もはや関係ない)

僕は今28歳であるが、記憶が正しければ23歳くらいから徐々によくなってきて、ここ3年くらいはかなりよい状態と言える。肘や膝の内側はもちろんだが、特にひどかった背中や頭皮がほぼ治ったのである。治ったというのは、薬を塗らずにいてもかゆくなく過ごせているということだ。顔や首だけは少し症状があるので、たまに薬を塗っている。ちなみに、抗アレルギー剤は昔と変わらずほぼ毎晩飲んでいるが、症状がよいときは飲まない日もある。

つまり、20歳の頃まで体中にステロイドを塗らずにはいられなかった僕が、今ではステロイドをほぼ使わずにかゆみなく過ごせているということだ。アトピーじゃない人には分からないかもしれないが、これはかなり劇的に改善したと言える。

いったいこの5年間で何が変わったのか、自分なりに検証してみた。アトピーに悩む方にとって少しでも役に立てばと思い、この記事を書くことにした。だが、あくまでも僕個人の結果と考察であり、当たり前だが、全ての人に当てはまるわけでもないし、科学的あるいは医学的な根拠があって書くわけではない。そのことをあらかじめ理解いただいた上で読んでほしい。

シャンプーのすすぎをより丁寧にした

今の僕と比べて、以前の僕はシャンプーやリンスのすすぎがあまりにも適当だったと思う。洗い流してヌルヌル感がなくなった時点ですすぎを終わらせていたからである。寒い時期なんかは特に億劫で、つい急いでシャワーをすませてしまうものだ。

頭皮に残ったシャンプーやリンスの成分はアトピーの原因になるのではないかと、あるときふと思い、数日間気をつけてみたところ次第によくなっていった。具体的には次のとおりだ。

シャンプーを使う前にお湯でしっかりと頭皮を濡らす。シャンプーは爪が当たらないように気をつけつつ、ちゃんと頭皮も洗う。もちろん、コンディショナーも欠かさない。そして、しっかりとすすぐ。ヌルヌル感がなくなってから、2分くらいは続けて洗い流す。頭髪量が多い場合や水圧が低い場合は、より長い時間が必要になるだろう。

洗顔しすぎない、もはや洗顔しない

風呂に入るとき、洗顔フォームを使ってゴシゴシと洗顔するのをやめた。化粧をしているわけでもなければ顔なんて水洗いで十分だ、という話をどこかで聞いたことがきっかけだった。言われてみれば確かに、洗顔フォームって皮膚上の油分をしっかり奪ってしまったり、その成分が残留することによって症状を悪化させる気がする。一日外仕事をしていてよっぽど汚れた感じがするときは、使い慣れたボディソープをかなり少量で泡立てて一瞬洗うときもある。もちろん、そのあとのすすぎは念入りに行わなければならない。

どんなに面倒でも髪を乾かす

僕は昔から風呂上がりに髪を乾かす習慣があまりなかった。すぐに布団に入るわけではないし、リビングで過ごしていれば自然に乾くのだから、それで問題ないと思っていた。また、乾かすことによって頭皮が乾燥しすぎてよくないのではないかと、変な勘違いもしていた。

しかし、あるとき何かのラジオだかテレビだかで、しっかり乾かすことは頭皮にとって重要だという話を聞いた。これも試しに実践してみたところ、かなり改善されたのだった。シャンプーをしっかりすすぐことと同時に試したため、どっちがより多くの効果を生んでいるのかわからないが、多分両方だと思う。僕の勝手な見解だけど、濡れたままだと雑菌とかが繁殖しやすいのではないだろうか。

確実かつ効率的に乾かすためには、上等なドライヤーは必須である。ホテルに備え付けてあるような低価格のものは、温度も風量も貧弱なため乾かすのに多くの時間を必要とする。つまり、忙しいときや面倒なときにサボる理由を作ってしまうのだ。ちなみに、パナソニックの上位機種は1.5万円くらいするが、一度使うと他は使えなくなる。マイナスイオンの効果も大きいが、風量が多く、温度が高いことがいい。量販店でダイソンのドライヤーも試したけれど、風量だけじゃなく価格も強すぎるので諦めた。

おっと、ついガジェットの話になってしまった。だが、アトピーを改善するためであれば、上等なドライヤーは必須である。

ニベアプレミアムボディミルクで保湿を欠かさない

風呂から出たあとは髪を乾かしつつ、なるべく早めに顔や首の保湿をするようにしている。何でもいいと思うが、風呂上がりにすぐ塗るには化粧水的なものがよいだろう。僕は皮膚科で処方してもらっているビーソフテンローションを使っている。ヒルドイドのジェネリックらしいが、有効成分以外の添加物は全く異なっていて、ヒルドイドローションよりもさらさらしていて使いやすい。処方薬なので、かかりつけの皮膚科で処方してもらう必要がある。

風呂上がり以外のときは、ニベアプレミアムボディミルクを使っている。リビング、自室、職場に1本ずつ置いてあり、いつでも塗れるようにしている。もちろん外出するときはバッグに入れていく。以前は通常のニベアスキンミルク(青いボトルで安いやつ)も使ったことがあるが、プレミアムボディミルクの方が断然使いやすい。さらさらしていて伸びがよく、なおかつ保湿性が高いのである。それでいて値段は少ししか変わらない。

適度な運動をこころがける

少しの汗をかくことも大切だというのが最近のトレンドらしいと、かかりつけの皮膚科医に言われたので、少しは体を動かすようにしている。運動じゃなくても、犬の散歩をするとか、畑仕事をするとか、なんでもいいはずだ。ちなみに僕は3年ほど前からジョギングが趣味となり、休みの日はたまに近所を走っている。同じく3年ほど前にクロスバイクを買ったが、こちらは最近ほとんど乗っていない。今年こそ乗ろうと思っている。

もちろん汗をかいたまま放置するのは極めてよくない。なるべく早くシャワーをして清潔を保たなければ本末転倒である。そう考えると、小学校から高校まで必修だった体育の授業というのは、アトピーの人にはなかなか酷なものだと思う。特に水泳の授業はマジクソである。流れ作業みたいな短時間のシャワーによって塩素が残留し、髪が濡れたままで頭皮にも負担がかかる。本来であれば1時間のシャワータイムを設けて、清潔な更衣室とドライヤーが提供されなければならないと、僕は思う。

なるべく安全な食事をこころがける

僕は20歳くらいから、食べるものに対して気をつけるようにしている。何かを買って食べるとき、パッケージの原材料のところを読み、なるべく食品添加物が入っていない製品を選ぶようにしているのだ。

具体的には、スクラロースやアセスルファムKなどの人工甘味料を含む飲料であったり、マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸を含む食べ物はできる限り控えるようにしている。そうは言っても、添加物を食生活から完全に排除しようとすれば、食べられるものがなくなってしまう。だから、そこまで気にしまくっているわけではないし、ぶっちゃけジャンクフードもしばしば食べる。ただ、以前よりはだいぶ減ったことは間違いない。

ちなみに、このことについては具体的な検証をしたわけではないので、何の根拠もない。完全に僕の想像にすぎない。

結局のところ、あまり気にしないことが一番大切

いろいろ書いてきたが、一体なぜここまで改善したのか、主治医に聞いてもわからないだろう。今まで書いてきたことが要因かもしれないし、単に年齢的なことによる変化かもしれない。とにかく、なんだか分からないけど、完治する予定もないけど、少しばかり生活が楽になったし、アトピーによるストレスも減った。

なんだかまとまりのない記事になってしまいました。アトピーでつらい思いをされている方にとって、ほんの少しでも参考になったならと思い書いてみました。以前からずっと書きたかったのですが、改善した状態が何年か続いたら書こうと思っていたのです。それがたまたま今日でした。本当にご参考まで。