先日購入したDell XPSは、Wi-FiモジュールにKiller Wi-Fi 6 AX 1650wを採用している。詳しいことは知らないが、型番からすると11ax(Wi-Fi 6)対応でめっちゃ速そうである。しかし、自宅のWi-Fiルーターが11acなので、残念ながらスペックが生かしきれていない。

さて、本題に移ろう。実は、新しいPCにしてから、上りが遅いと感じることがしばしばあった。NASにファイルをコピーするときなんかは普通に速いんだけど、Dropboxの同期が「あれ、こんなに遅かったっけ?」というくらいのさりげない遅さだ。気になっていくつかの速度測定サイトで計測してみても、下りは400Mbpsとか出てるのに、上りが15Mbpsとかになってしまうのだった。

ちょっと調べたら、Killer Wi-Fiのソフトウェアが悪さをしているという疑惑が出てきたので、設定画面を開いてみた。デバイスマネージャーからではなく、Killer Control Centerというアプリである。どうやら、このソフトウェアが、アプリケーション別にトラフィックを監視したり、優先順位付けをしているらしい。ゲームユーザーには必要なのかもしれないが、普通のユーザーにはあまり必要のない機能だ。

設定タブを開くと、Killer Prioritization Engineという項目がある。こいつをオフにしてみたら、あっさり解決した。速度測定サイトでも上りと同じくらい出るようになったし、Dropboxの同期も本来の俊敏さを取り戻した。そもそも、このアプリ、アンインストールしていい気もするが…。

さて、余談である。僕は、Dropboxの有料プランを使っているほどのヘビーユーザーだが、同期の速さは実に素晴らしい。ネット回線が速くなった恩恵もあるのだろうけど、ローカルの外付けドライブなんかに同期しているんじゃないかと勘違いするほどだ。100MB以上あるファイルも数秒で処理される。Adobe Lightroom Classicのカタログファイルや写真のDNGファイルも、以前はローカルだけに保存していたが、今はDropbox内のフォルダに置いている。リアルタイムでバックアップされる感覚は、とても健康的である。

最近だと「スマートシンク」という機能が実装され、ますます有料プランを抜け出せなくなった。詳細はまた後日書こうと思っている。