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iOS 14 betaを13.6に戻そうとしたら失敗してリンゴループになった

ガジェット系男子としては、iOSのパブリックベータが公開されると、ついついメイン端末にインストールしてしまう。もちろん、その直前にiTunesで完全なバックアップをとったことだし、調子が悪ければ元に戻せばいいだろう…と安易に考えすぎていた。

iOS 14 Public betaのインストールはとても簡単

毎度のことだが、ベータ版のインストール自体は非常に簡単だ。Apple Beta Software Programのウェブページからプロファイルをダウンロード、そしてインストールするだけである。そうすると、[設定]→[一般]→[ソフトウェア・アップデート]にベータ版が登場してくれる。作業自体は5分もかからないし、アップデートも1時間はかからないだろう。

ホーム画面にウィジェットを表示できるようになったり、ホーム画面の最終ページにアプリ一覧が自動的にカテゴライズされて表示されるようになったりした。インストールされているアプリのアイコンをホーム画面に表示しない、という選択ができるようになったのも大きな変化である。

まあ、結局のところ安定性がよくない部分もあり、iOS 13.6に戻すことにした。そして、失敗することになるのだった。

iTunesでバックアップから復元してみた

先に述べたように、iOS 14 Public betaのインストール直前に、iTunesで完全なバックアップを取っていた。僕はろくに調べもせず、iTunes上で「バックアップを復元」を実行した。

それほど時間もかからず復元プロセスは進み、割と最近買ったばかりのiPhone 11は再起動を始めた。リンゴマークが現れて消えれば、ホーム画面が表示されるはずだった。ところが、リンゴマークがまた表示される、消える、を繰り返しているではないか。これが俗に言うリンゴループというやつか。初めて見たから新鮮ではあるが、10万円ほどで購入した最新の端末が文鎮と化してしまうのではないかと、ちょっと嫌な汗をかいた。

バージョンを戻すときは「iPhoneを復元」してからの「バックアップを復元」

どうも調べてみると、上記の方法ではバージョンを戻せないとのことだ。iTunes上では、「バックアップを復元」を行う前に「iPhoneを復元」を実行しなければならないのだ。復元が完了して再起動してから「バックアップを復元」を実行してデータを元に戻す。このような二度手間のプロセスを踏まなければ、iPhoneはリンゴループに陥ってしまうということらしい。

よく調べずに行動するのは危険である。

ところで余談だが、最近買ったラップトップはUSB-Aポートがなく、USB-Cのみである。今までコツコツ買いためた(というわけでは決してない)Lightning-USB-Aのケーブルはアダプタを介さなければ使えなくなり、仕方なくLightning-USB-Cケーブルを買うことにした。安定のAnkerも間違いないんだろうけど、試しにESRというメーカーの結構ヘビーなやつを買ってみた。1本は車に、1本はリビングに置いて使っているが、まあまあいい感じだ。

iPhoneもそろそろLightningを廃止してUSB-Cにリプレイスするか、もしくはワイヤレス充電のみにするなんてことも噂されていたが、結局iPhone 11でもLightningが採用されたことは意外だった。余談は以上だ。

DFUモードに入ればiTunesで復元できる

とりあえず、DFUモードで起動することを試みた。DFUモードとは、Device Firmware Updateモードの略であり、緊急事態の場合はリカバリモードよりも有効である。このDFUモードで復元を実行すると、iPhoneは完全に初期化されることになる。

DFUモードの入り方は次のとおり。iPhoneとPCを接続した状態で、iTunesを起動しておく。そうすると、DFUモードに入れたときにiTunes上にiPhoneが現れるので分かりやすい。ちなみに、DFUモードで接続された場合のみ、iTunes上でのiPhoneのシリアル番号がN/A表示となるのだが、つまりこれは成功を意味している。

  1. 音量アップボタンを一瞬押して、すぐに音量ダウンボタンを一瞬押す。
  2. スリープボタンを10秒ほど押し続ける。画面がついていた場合は消灯する。
  3. スリープボタンは押したままの状態で、音量ダウンボタンを押し続け、5秒経過したらスリープボタンのみ離す。
  4. 音量ダウンボタンは押したままにしておく。iTunesがiPhoneを認識したら離しても大丈夫。

DFUモードで接続できたら、あとは「iPhoneを復元」を実行するだけである。僕の場合はなぜかダウンロード中に最後の方でエラーになったので、ファームウェアファイルを落としておいてから実行した。

iOS 13.6のダウンロードリンク

その場合は、シフトキーを押しながら「iPhoneを復元」をクリックすると、ファームウェアファイルを指定することができる。

復元が無事に終わると、iPhoneが再起動して、いつもの初期設定プロセスが始まるはずだ。そのままiTunes上で最新のバックアップから「バックアップを復元」して、ミュージックなどの同期を行えば、これでようやく元通りだ。

やっぱり、ベータ版をメインのデバイスにインストールするのはやめておこう。

買い物しようよ!

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