ネスカフェバリスタの水漏れを修理してみた

どうも、こんばんは。IPPEIです。今日のネタは、4年ほど前に買ったネスカフェのバリスタアイが水漏れするようになったので、なんとか修理してみた話です。

当時としては最先端のBluetooth搭載バリスタアイ

バリスタアイは、たしか2016年くらいのモデルで、当時としては最先端のBluetooth搭載モデル。アプリを使うことで、コーヒーの量、水の量をお好みで設定して抽出することができる。2018年くらいにケーズデンキで5,000円くらいになっていたのを衝動買いしたのだったが、家族にも好評で、かなり活躍してくれた。

ところが先日のこと、水が漏れるようになった。コーヒーが出てくるところからも少しは出てくるのだが、関係ないところから漏れ出しているようで、バリスタの下が水浸しになる。5年ものあいだ毎日数杯のコーヒーを入れ続けてきたのだから、壊れるのも無理もない。そろそろ買い換えの時期だろうか。

今は、バリスタ50というモデルが主力のようで、Amazonで見ると1万円くらいする。物価が上がったことを痛感する。インスタントコーヒーもここ数年でかなり高くなったよね。

自力で修理を試みて、ダメなら買い換えよう

5年も使ったのだから、1万円払って最新モデルを買えばいいのだが、そこは自称ガジェット系ブロガーが許すはずがない。とりあえず、分解してみて、修理できなければ買い換えればいいし、その場合も水タンクやコーヒータンクは純正中古パーツとしてメルカリでそこそこ売れるはずだ。

バリスタの分解には、へクスローブという規格のドライバーが必要になる。差し替えグリップを持っていればビットを買えばいいし、持ってなければグリップ付きのものを買えばいいが、どちらにしても長めのヤツがオススメだ。

サイドパネルの爪をへし折る覚悟で外す

サイドパネルは爪が4か所あり、下のところが大きな爪で引っかけてある。なので、上側からカパカパと外していき、4か所の爪が外れたところで、パネルを上にスライドすると外すことができる。言葉で書くのは簡単だが、僕は左側のパネルを外す際に、爪を2本折ってしまった。右側は全く無傷で外せたので、なかなか優秀だと思う。

さて、故障箇所が判明した。逆流防止弁である。下にあるヒーター側からお湯が送られてきて、この逆止弁を通って上の抽出部に行く構造である。折れていたのはヒーター側である。

ホースの中に折れた管が残ってしまっていて、これをピンセットで取り出す作業が大変だった。電源を入れて抽出動作をさせることで残ったカスを取り出すこともできたが、水圧が地味に強く、部屋中を水浸しにしてしまった。今度はコップを用意して、ホースをコップの中に向けてやってみたのだが、それでもコップからあふれ出て大変だった。

下の写真だと分かりやすいと思うが、お湯の流れは下から上である。逆止弁は、おそらく、抽出が終わったあとにコーヒーが逆流しないためのものだと思う。ちなみに、逆止弁はファンと同じステーで固定されているので、ファンを外さないと逆止弁にアクセスできない。

カバーとかコーヒータンクをセットしていないとエラーになってしまって抽出できないが、基板のセンサー端子をショートさせれば動作させることができる。コネクタのところに何の端子かが印刷されている。こういうヤツは端子を外す前に必ず写真を撮っておいたほうがいい。

ネスレは逆流防止弁を売ってくれなかった

ここで、ダメモトでネスレのサポートセンターに電話をしてみた。電話といっても電話回線ではなく、サポートのウェブページ上でのオンライン通話だった。すぐつながったし、音質もよくて好印象。

こういうマニアックな問い合わせは、単刀直入に用件を伝えた方が話が早い。電話口は若そうな女性だった。「バリスタアイが水漏れ、分解して逆止弁の故障と判明、純正パーツを購入できないか」とサクッと伝えると、「パーツの販売はしていない。修理もできるが新型を買うのと同じくらいかかるかもしれない。コーヒーの定期購入(サブスク)契約をすると、バリスタをレンタルできるサービスがある」とサクッと教えてくれた。そりゃそうだよね。

ググると、ちょうどよさそうな逆止弁が見つかった

本当にありがたい時代である。そして、ありがたい情報をアップしてくれている人々のおかげである。この逆流防止弁がサイズ的にジャストらしい。しかも、プラスチックではなく、ステンレス製だ。

これって、アクアリウム用なのか、詳しいことはよく分からないし、飲料用に使ってもいいものか衛生面の不安もある。まあ、レビューを見ると、バリスタの修理に使えました!みたいな書き込みがそこそこあったし、何回か熱湯を通せば大丈夫だろう。

外径は8mmで純正よりむしろコンパクト。ホース内径は4mmで、はめてみたら若干キツい気もしたが、ゆるいよりいいだろう。ホースを差し込む作業以上に、クリップを止めるのが大変だった。素手では絶対にできないので、ラジオペンチが必要になる。

ここで一度テストしたところ、ホースにも損傷があったことが発覚。ホースを1cmほどカットすることにしたが、長さが足りなくなることはなかった。

カットしたホースを再び挿して、何回かテストをした。完全に水漏れせず、抽出部からお湯が出てくることを確認できた。たぶん大丈夫だ。

完全に復活した!

さて、ここでサイドパネルをはめてしまう前に、コーヒーをセットして抽出テストだ。おやおや、ちゃんと熱々のコーヒーが出てくるではないか!

さっそく一口飲んでみたが、インスタントコーヒーはやっぱりバリスタで入れると少しだけ美味しいね。

ついでに、給水タンクのパッキンも交換しておいた。最初は給水タンクの水漏れも疑っていたので、パッキンを買ってしまったのだ。写真を撮るのを忘れてしまったが、ピンセットかラジオペンチで引き抜くだけで外れる。はめるときは、ただ押し込めばOKである。ちなみに、このパッキンが完璧に適合する。形状も同じなので、純正もこれを使っていると思われる。

というわけで、今日はバリスタ修理のお話でした。バリスタの水漏れは結構多いようで、普通は買い換えって話になるところだが、今回は500円ほどのパーツ代だけで修理できた。ガジェット好きならそれほど難しくないと思うので、ぜひトライしてみていただきたい。ただし、本体内には高電圧や高温になる部分もあるし、水漏れしてショートする恐れもあるし、分解修理はあくまでも自己責任で行いましょう。

ではまた。

買い物しようよ!

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コメント

  1. 匿名 より:

    逆流防止弁がこの機会の寿命と言っても過言ではないくらい多いです。
    パーツはやはり販売してくれませんでしたので、こちらの投稿を早速手本にして取り寄せしてみましたが、蒸気が噴出した後、お湯が通ってきませんでした。何度やっても同じ、弁を外すとチューブだけの場合はちゃんNとお湯が出ますのでやはりこの弁のところで止まってしまっているという事で、結局は無駄な抵抗でした、、、残念。

    • IPPEI より:

      匿名様
      コメントありがとうございます。
      この記事を参考にされて上手くいかなかったとのことで、大変心苦しく思います。
      逆流防止弁の向きは、下から上に流れる向きであっていますでしょうか。それで流れないとなると、ポンプも劣化している可能性がありますね。
      どちらにせよ、製品の価格と使用頻度を考えれば、メーカーとしてはある程度の期間使ったら買い換えてほしいというのが本音でしょうね。
      僕も結局、この記事を書いた2ヶ月後に、家族が勝手にバリスタ50を買ってしまいました…。