SSDクローン後のWindowsブートマネージャー修復方法

Windowsが入っているハードディスクをSSDに換装するというミッションが結構久しぶりに発生したのだが、おや起動しないぞ。そんなときはたいていWindowsブートマネージャーの修復で解決するのだが、毎度ググっているのもアレなので自分用に記事にしておこうと思う。

ちなみに、コピー元のWindowsでクローンコピー用のソフト実行して、外付けドライブとして接続したSSDにクローンした場合は、そのままSSDに換装してやればたいてい起動する。問題になるケースとしては、まったく関係ないPCにコピー元のHDDとコピー先のSSDを外付けドライブとして接続してクローンする場合である。この方法でクローンしたSSDをそのまま接続して起動しても、ブートできません的な青い画面が出てきて起動できないのだ。

簡単に言うと、Windowsブートマネージャーがエラーになっている状態である。別途WindowsインストールイメージをUSBメモリなどに用意して、修復作業を進めていく。

WindowsのインストールイメージをUSBドライブに用意する

この記事を読んでいる方には不要な説明かもしれないが、マイクロソフトのウェブページからWindows 11のインストールメディア作成ツールをダウンロードして、起動可能なUSBメモリを作成する。USBメモリはそこそこ高速なやつがいいだろう。なお、少なくとも8GB必要だ。

USBメモリからPCを起動する。必要に応じてBIOSの設定画面で、USBをSSDやHDDよりも上位に設定する必要があるだろう。

Windowsをインストールする画面が出てくるので、間違ってもクリーンインストールしないように気をつけよう。言語設定の画面から次へ進むと、左下にコンピューターを修復するというリンクが現れるのでこれを開く。

トラブルシューティング→コマンドプロンプトを起動する

さて、修復メニューの一覧からトラブルシューティングを開くと、スタートアップ修復という項目があるので、とりあえず押してみる。修復を試みています的な画面で期待させてくるが、ほぼ失敗する。

もうお分かりだろうが、ここでトラブルシューティングの一覧から選ぶべきは、ずばりコマンドプロンプトである。

Diskpart

Diskpartが起動したら、次の手順を進めていく。List diskで一覧を表示して、Select diskで該当するものを選ぶ。同様にList volでボリューム一覧を表示して、Windowsブートマネージャーが格納されていると思われるボリュームを選ぶのだが、200MBくらいのFAT32のボリュームがそれである。

List disk
Select disk ?
List vol
Select vol ?

これをFAT32で初期化する。

format fs=fat32 quick

フォーマットが完了したら、いったんDiskpartを終了する。

Exit

続いて、Bootrecコマンドでブートマネージャーを再構築する。

Bootrec /RebuildBcd
Bootrec /Fixmbr

途中でWindowsをブートに追加しますか?的なメッセージが出るので、Yesを選ぶ。

ここでコマンドプロンプトを終了してPCを再起動するのだが、もう一度USBから起動して、トラブルシューティングスタートアップ修復を実行する。上手くいくと修復が完了して、Windowsが起動してくるはずだ。

念のために回復パーティションも修復しておこう

ブートマネージャーを再構築すると回復パーティションも失われるので、再設定しておこう。

ディスク管理ツールで、Cドライブの後ろにある1GBほどの回復パーティションを削除したのち、NTFSのパーティションを作成する。名前はRecoveryなどにして、ドライブ文字は一時的にRにする。

先ほど使ったUSBメモリ(仮にEドライブとしておこう)のWindowsインストールイメージにあるE:\sources\boot.wimを、R:\Recovery\WindowsRE\にコピーして、名前をWinRE.wimに変更する。次のコマンドで一発。

Copy E:\sources\boot.wim R:\Recovery\WindowsRE\WinRE.wim

続いて、回復パーミッションを有効にするコマンドを実行する。

reagentc /setreimage /path R:\Recovery\WindowsRE\WinRE.wim
reagentc /enable

つぎに、Diskpartを起動する。先ほど作成してドライブ文字Rを設定したパーティションを選択して、回復パーティションとして設定する。

Diskpart

List disk
Select Disk ?
List Partition
Select Partition ?

Remove (ドライブ文字road raceを削除しておく)
set id=DE94BBA4-06D1-4D40-A16A-BFD50179D6AC
gpt attributes=0x8000000000000001

Exit

ディスク管理ツールを開いて、先ほどのRドライブが回復パーミッションとして認識されていればOKである。

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