解決済み: Synologyルーターで下りが7Mbpsしか出なくなった!
こんばんは。ルーター大好きブロガーのIPPEIです。ルーターってあらゆるガジェットの中でトップクラスの魅力がありますよね。
つい数日前のことだ。朝起きると、家のネット回線がなんか遅い。つながってはいるんだけど、気がつくレベルで、画像が落ちてくるまでにちょっと時間がかかるのだ(布団の中で寝ぼけながらSNS見た程度で気づく僕もなかなかだと思うけど)
さっそく、いくつかの速度測定アプリで計測してみた。

なんと驚きの7Mbps、20年前のネット回線のようだ。上りはまあまあ出ている。これでは使い物にならないので、大至急なんとかしなければならない。とりあえず、放置して会社に行き、帰ってきてからふたたび速度測定してみたが、結果は同じだった。
ちなみに、正常時の平均的な速度は以下のとおり。ありがたいことに、出るときは800Mbps近く出る。

原因の切り分けをしていく
さて、あまりにも急に症状が出たわけだが、きちんと原因を切り分けていく必要がある。以下の可能性について、ひとつずつ潰していく。
Wi-Fiのトラブル
まずは、Wi-FiルーターのWi-Fi部分に異常がある可能性を考えて、ルーターとPCを有線でつないで速度測定してみた。結果は変わらなかった。
回線のトラブル、またはONUの故障
問題がルーターなのか回線なのかを切り分けるため、ONUとPCを直接LANケーブルでつないでみる。契約している「enひかり」はv6プラスのみの契約なのでPPPoE接続は検証できないが、IPv6アドレスはRAで自動取得されるのでIPv6に対応したサイトにはアクセスできる。IPv6に対応しているfast.comで試してみたところ、500Mbpsほど出ており、回線には問題はなさそうであうる。v6プラスの通信だけ遅いという可能性も考えたが、ルーターを通した通信においてv4もv6も同様に遅いので、v6プラスの問題ではないだろう。
ルーターのルーティングのトラブル
そうなると問題はルーターにあることになる。4年ほど前に大金をはたいて購入したSynology RT6600ax(今はもう手に入らなそう)が、もう寿命という事態はなんとしても避けたいところだ。
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ルーティングのトラブルか否かを調べるため、NASにあるファイルをPCにダウンロードしてみたところ、やっぱり遅い。Wi-Fiでも有線でも遅い。つまり、WAN側やルーティング機能ではなく、問題はLAN側にありそうだ。非常にマズいよ。
いずれにしても、この時点でルーターの故障を疑い、ヤフオクでRTX830かIX2106を探し始めていた。バッファローやNECあたりの家庭用Wi-Fiルーターはイメージよくないし、TP-Linkもさらによくない。少なくともv6プラスに安定してつながり、ポート開放とDDNSが使えないと困る。となると、業務用ルーターとそこそこのWi-Fiアクセスポイントを買うしかなくなってくる。痛い出費だ。
ダメモトでSynologyのサポートに問い合わせしてみた
保証期間が何年なのかもしらないが、長くても2年だろうし、意味ないだろうと思いつつも、一応Synologyのテクニカルサポートに問い合わせを送ってみた。ウェブフォームがかなりよくできていて、カテゴリを選択して、本文には画像やログファイルもアップロードできるようになっている。
ここから驚くべき話を書くから驚いてほしいのだが、問い合わせフォームを送信してから17分で返信が来たのだ! 7月16日 AM8:05に送信して、AM8:22に返信が来た。いままであらゆるメーカーやサービスのサポートにお世話になってきたが、ぶっちぎりで早いレスポンスである。
肝心の返信は、疑わしいポイントが箇条書きされた、非常に分かりやすいものだった。
原因は「トラフィックコントロール」だった
テクニカルサポートからの返信であげられていた試してみるべき事項は以下のとおり。
- Safe Access を停止(もともと使っていない)
- Threat Prevention を停止(もともと使っていない)
- VPN Plus Server を停止
- トラフィックコントロール をオフに(もともと使っていない)
- 省電力イーサネット をオフに
- LANポートが1Gでリンクしているか確認する
とりあえず上からオフにしていき、トラフィックコントロールの設定画面を開いてビックリした。トラフィックコントロールがオンになって、しかもダウンロードが1000KB/sに設定されているではないか!

1000KB/s=約8Mbpsなので、しっかりこの機能が働いていたということだ。オンにした記憶もなければ、1000KB/sってなんだよ(笑)。単位をMbpsに直しても、いったんオフにしてからオンにすると、単位がまたKB/sに戻ってしまうようで、これはバグだろう。
そして、なぜ勝手にオンになったのかが謎なわけだが、トラブルが発生する前の晩にゲストネットワークなどのローカルネットワーク設定をすこしいじったので、それが原因だと思われる。いずれにしてもトラフィックコントロールの画面は開いてすらないのだが…。
というわけで、トラフィックコントロールをオフにしたところ、バッチリ数百Mbps出るようになり、無事に問題解決した。
物件の無料インターネットがあってよかった
余談だが、物件に無料で付いてきているインターネットが、かなり役にたってくれた。無料でつけれますよってDMをもらってから2年ほど放置していたのだが、何かの際にバックアップになるだろうと思い、つい2ヶ月ほど前に設置してもらったものだ。コンセント埋め込み式のWi-Fi(いちおうWi-Fi 6)で、LANポートもついている。モジュールはPoEではなく、壁の中で隣のコンセントから電源を取っていた。「え?PoEじゃないんですか!?」と工事の方に聞いたら「だいたいの物件はPoEなんですけど、ここは違うんですよね~」と言っていた。
SSIDやパスワードを変えたいので、管理画面のパスワードを教えてほしいと伝えたが、業者側で一元管理しているのでSSID等は変更できないとのこと。ちなみに、プロバイダはあまり聞いたことがない「ファミリーネットジャパン」というところで、回線はフレッツ光、ルーターはYAMAHA、何かしらのIPv4 over IPv6通信を用いている様子である(推測だけど)
モジュールはアクセスポイントモードで動いているようだが、室内同士は通信できるが、他室とは通信できないように制御されているようだ。とりあえずLANポートをハブにつなぐことで、TVもNASも通常どおり使うことができた(さすがに7MbpsではYouTubeフルHDは厳しいから非常に助かった)
ちなみに、速度は250Mbpsくらいは出てくれるので、普通のユーザーであれば必要十分である。おそらく物件の中でフレッツ光(マンションタイプ)を引いている人はレアだろう。まあ、僕の場合は、外出先からNASにアクセスする必要があるので、ポートが自由に使えない無料インターネットではちょっと不足なのだ。
余談は以上だ。
ますますSynology信者になってしまった
それにしても、Synologyは製品も素晴らしいが、サポートが非常に素晴らしいということがよくわかった。巷ではUGREENなんかがNASに参入してきたけど、僕はSynology信者なので、これからもずっと愛用していきたい。そろそろWi-Fi 7対応のルーター出してくれないかな~。
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