やっぱり、部活なんて辞めても全然問題ない

1年ほど前から聞いているNogitz-Rというポッドキャストがある。東京と長野にそれぞれ住んでいるオジサン2人が様々なテーマの話をするだけの番組なんだけど、結構おもしろくて、気がついたらすっかりリスナーになっていた。

さてさて、最新の回が「部活を辞めたいが辞めせてくれない吹奏楽部員」についての話だった。こんな恐ろしい世界があるのかとビックリするとともに、「部活なんて入らなくても全然OK」というような記事を書いたことがある僕にとっては非常に興味深い内容であり、3回ほど繰り返し聴いてしまった。

まあ、とりあえず聴いてみてほしい。

新しいタブで開く: ノギツ-R 第404回/「なのに辞める…」呪いの言葉

ここから先は、この回を視聴済みということで進めていく。

番組の中で「日本のブラスバンドは楽しくない」ということを言っていた。多くの吹奏楽部では、コンクールで入賞することこそがテーマであり、そのために長時間の過酷な練習をすることが当たり前となっているからだ。放課後だけではなく、朝練や昼練、土日の多くも部活に行かなければいけない。練習をしなければならない。そりゃ辞めたくなる人も一定数いるだろう。

音楽とはそもそも楽しむものではないのだろうか。練習だろうが本番だろうが、演奏したり演奏を聴いたりすることが純粋に楽しくなければ、それは音楽ではないと僕は思う。まあ、毎日の朝練さえも楽しくて楽しくて仕方がないというなら、別にいいんだけどさ。

部活を辞めたくて仕方なくて、検索してこのページを見つけた人は、どうか明日にでも辞めてほしい。まわりの部員や顧問がどれだけ引きとめても、一言だけ「辞めます」と伝えて、翌日から行かなければいいだけのことだ。それでもごちゃごちゃ言ってくるようなら、退部届を学校長に渡すか、内容証明郵便で送ればいい。

部員が1人減るだけで音の厚みが少なくなるだとか、その楽器の人数がもともと少なければ致命的だとか、いろいろな事情があって然りだし、辞めようとすれば部員や顧問は「辞められては困る」と引き留めてくるだろう。番組の坂本さんによると、人数が多すぎも少なすぎもしない、そこそこの強豪校ほど、そういう傾向が強いらしい。

これは100%言えることだが、辞める人に責任はまったくない。足りない人員について考えるのは、部長や顧問など運営サイドの仕事だ。例えば、極端な話だけど、9人しか部員がいない野球部を辞める場合であっても、申し訳ないと思う必要などない。会社だって同じだ。経営者は常に、従業員に辞められないような待遇を提供しなければならないし、人員が減った場合のリスクを考えておかなければならない。

話が冗長になってしまったが、部活なんて堂々と辞めればいい。理由なんていらない。一身上の都合でイナフである。

高校生にとっては、部活動を高校生活のなかで最も重要なことのひとつと思いがちだ。続けることもしんどいけど、辞めることも足がすくむものだと思う。気持ちは分かる。ただ、大人になってしまうと、別にそうでもないことに気づく。言い方はよくないが、どうでもよかったなと思う。

辞めた直後は部員たちにハブられたり、既読スルーされたりするかもしれないが、数週間でおおむね収束する。それに、せっかく自分の時間ができるのだから、図書館に通ってもいいし、お気に入りの喫茶店を見つけてもいい。友達と連むのも青春だけど、自分と向き合う時間はもっと大切だと、僕は思う。

部活をやるなら、活動時間が短くて、しんどくなくて、ただただ楽しい部活を選んだ方が絶対にいい。音楽やりたいけど吹奏楽部には入りたくないなら、「ゆる音楽部」を自分で立ち上げたっていい。大会には出ない。たまに集まって演奏したりYouTubeにアップしたり、市営の一番小さいホールなんかを借りて演奏会やるくらいでも楽しそうじゃん。

まあ、楽器によっては結構お金かかるから、そうすると、やっぱり写真部が最適なんだよね。iPhoneでも全然アリ。

過去に書いた記事もよかったらご覧ください。

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