パナソニックのドラム式洗濯乾燥機の乾燥不良をDIY修理した

どうも、こんばんは。IPPEIです。

僕は非常に効率主義なので、洗濯物をベランダに干したことは一度もない。パナソニックの洗濯乾燥機で、洗濯から乾燥までノンストップである。電気代も別に気になるほどではない。

さて、5年前にケーズデンキで買った洗濯乾燥機だが、何度か調子が悪くなりメーカーの修理を受けることになった。内容としては、乾燥不良でヒートポンプ交換、脱水時に爆音がして洗濯槽のダンパー交換、床に水が漏れるようになり給水ユニット交換、ヒートポンプの排水ドレンホース詰まりで洗浄。延長保証がなかったらトータル10万円くらいかかっていたことだろう。ケーズデンキはデフォルトで保証期間が5年であり、技術料だけでなく部品代もしっかり対象になっているので、ケーズで買って本当によかった。

そして、ついに先日、5年間の保証期間が終わった。大変お世話になりました。

全く乾かないわけではないが、乾きにくい

延長保証期間が終了した頃から、また洗濯物が乾きにくくなってきた。乾燥終了後の洗濯槽は、温度も十分高いのでヒートポンプはとりあえず動いているっぽいが、以前より湿度が高い感じで、まったく乾かないわけではないが、ジーパンなど厚手のものは厳しい。また、気温にかかわらず乾燥フィルターが結露しており、ホコリもあまりたまらなくなった。ようするに除湿ができてないと思われた。

5年間使ってきたノウハウもあるし、ググったりYouTubeで調べたりして、原因はおおむね予想がついた。まあ、とりあえず分解してみよう。

天板パネルを外した時点で、さっそく、乾燥フィルターの奥に水が溜まっていることがわかる。フィン自動洗浄の水である。

ヒートポンプユニットのフタを開けていく。ネジが所々違うので、僕を含め記憶力に自信のない方は、写真を撮ったり、養生テープなどでネジをその場所にとめておくなど、配慮が必要だ。ユニット左手前につながっているのはフィン自動洗浄の管である。ラジオペンチが必要だ。

ちなみに、ヒートポンプユニットのフタを開けるときに、1箇所だけ板ラチェットが必要なところがある。できるだけ薄いやつじゃないと難しい。

ヒートポンプユニットのフタを外すと、右側にも水が溜まっていることがわかる。ちなみに、この水たまりの中に排水口がある。

奥の送風ファン側も水浸しである。ヒートポンプユニットの排水ドレンホースが詰まり、ユニットに水が溜まり、その水が送風ファンによって洗濯槽に送られて乾燥できない。これで間違いなさそう。

溜まってしまう水というのは、乾燥運転によって除湿された水だけでなく、フィン自動洗浄の水もである。言ってみれば脱水前より多くの水分が洗濯物に与えられた状態で乾燥運転をしているようなものだ。

3ヶ月ほど前の保証期間内にメーカーの人に来てもらったとき、ドレンホースが詰まっていてホースを洗浄してくれた。改善したかのように思っていたが微妙だったのだろうか。

背面パネルを空けてドレンホースを確認する

ヒートポンプユニットのドレンホースは上面からはアクセスできず、背面パネルを開けるのが手っ取り早い。ドラム式はクッソ重いのでひとりで移動するのは至難である。できれば2人で作業しよう。もしくは、こないだXでリプライをいただいた情報なのだが、一度奥に傾けて手前側を浮かせ、脚に毛布をかませると、ズルズルっと移動できるらしい。素晴らしいアイデアをありがとうございます。

背面パネルを開けると左側にドレンホースがすぐ見えてくる。いくつかのホースに分解できるのだが、急に詰まりがとれて水が出てくることを考慮して、バケツやペットボトルを用意しておこう。

おや、詰まってないなぁ…。下の写真の部分が細くて詰まりやすいという情報もあったが、ここも問題なし。

ドレンホースを上から竹串でつついてみる

ホースが詰まっていないとなると、ヒートポンプユニットの排水口が詰まっている可能性が考えられる。ヒートポンプユニットのフタを外して、BBQ用の長い竹串があったので、つついてみた。

詰まっている感触がありながらも貫通して、竹串を上下に動かすとホースから少しだけ水が流れてきた。竹串を引き抜くと、水は止まってしまう。いったい、どうなっているのだろうか。

ヒートポンプユニットの排水口にホコリが堆積して詰まっていた

状況がつかめないので、こうなったらヒートポンプと熱交換器をどかしてみるしかない。

右奥にあるヒートポンプ本体に3つコネクタが刺さっているので、ラジオペンチで引き抜く。3色に色分けされているが、端子の形状はすべて同じなので、引き抜く前に必ず写真を撮っておくこと。あとは、温度センサーと思われる管が2本あるので引き抜く。これは長さが違うので取り付けるときに間違えることはなさそう。

端子と管を外したら、ヒートポンプ本体と、熱交換器の管をつまみ、そっと持ち上げる。右奥のヒートポンプ本体がかなり重くて深さもある。風呂場の椅子なんかにタオルを敷いておき、そこに置くといいだろう。

さて、どうなっていたかというと、ユニットの排水口のところにヘドロが堆積していた(あまりにもショッキングで写真は撮れなかった)。ビニール手袋をして、ペーパータオルですくい取っていく。水分を常に含んで、ドロドロというより、ぷるぷるの状態のホコリや髪の毛の塊である。けっこうキモい。

大まかにホコリを取り除いたら、ドレンホースの出口側にペットボトルかバケツをセットしておいて、ユニット側から水をどんどん流して洗浄していく。ついでに、取り外したヒートポンプも、風呂場で洗い流す。細かなフィンに絡みついたホコリはなかなか取れない。高圧洗浄機やフィンクリーナーがあればいいかもしれない。

うちには取っ手の付いたブラシくらいしかなかったので、シャワーを流しながらせっせと洗った。かなり重いので、洗う人とヒートポンプを持っている人の2人体制で作業したほうがいい。フィンを曲げたりすると性能が落ちるとのことだが、まあ、多少歪んでしまうのは仕方ない。

そして、勝利した!

しっかり洗浄したら、逆の手順で組み立てていく。ヒートポンプをセットするときに、ユニットにガイド(切り欠き)が2箇所あるので、そこを合わせてセットしていく。センサー2本と、ケーブル3本をつないで、フタをする。

ヒートポンプユニットのフタを閉めるときに、パッキン部分にシリコンスプレーを吹いた方がいいという情報があった。持ち合わせていなかったので、そのままフタをした。パナソニックの人が来たときも、特に使っていなかったと思う。

さて、これで作業は終了。洗濯から乾燥までやってみたところ、バッチリ乾いてくれた! 今までは「見直し中」の表示が出て残り時間が減らなかったり、終わっても湿っていたりしたが、そんなことは一切なくなった。洗濯物の内容によっては、予定時間が短くなることが多くなった。そうそう、買ったばかりの頃は、それが前だった。

というわけで、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機は6年目に突入したが、これから先もまだまだ使えそうである。ヒートポンプの外し方が分かったので、こんどはヒートポンプや熱交換器がダメになってもDIYで交換できる。

乾燥フィルターのホコリを毎回取っていても、どうしてもフィン周辺にホコリが溜まってしまうのは、仕様上やむを得ないとは思う。だが、ここまで大げさな分解清掃をしないとホコリが取れないのは、まあ、長く使いたい人はメーカーの高額なアフターサポートを受けながらっていう前提なんだろう。

あと、乾燥はバッチリ直ったんだけど、乾燥運転時に異音がするようになった(実はそれなりに前から)。鳴っているのは少し高めの音で、ヒートポンプの駆動音(低めのゴォーって感じの音)は聞き取れるので、おそらく送風ファンだと思われる。純正部品が1万円くらいで出回っているので、完全に壊れる前に入手しておきたい。

この記事が、少しでも皆さんのお役に立てればなによりです。疑問点などあればお気軽にコメント書き込みください(お答えできるかはわかりませんが…)。あと、当たり前ですが、分解や修理はくれぐれも自己責任でどうぞ。

買い物しようよ!

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