パナソニック製ドラム式洗濯乾燥機のファンケースユニット(循環ファン)を交換した

今年の夏は暑すぎる。ということを昨年も思った気がするが、さらに暑い。間違いない。

日経平均が4千円ばかり下げて、翌日は3千円ばかり上げて、なんだか面白いころになっているが、僕は一日でウン百万円上下する資産額を静観しているだけなのであった(チキン)

パナソニックのドラム式洗濯乾燥機が乾燥しにくい症状を自分で見事に修理したことは、前回の記事に書いたとおりだ。簡単にいうと、ヒートポンプユニットの排水口が詰まっていて、水分を風といっしょに洗濯槽にせっせと送っていたというオチである。

今回は、前々から気になっていた乾燥時の異音を改善すべく、ファンケースユニット(循環ファン)を交換した話である。本当は動画に撮ってYouTubeで公開したほうが、情報を求めている人にはありがたいんだろうけど、作業しながらiPhoneで写真を撮るのが手一杯だったので、長いブログ記事で勘弁してくれたらありがたい。

3ヶ月ほど前から乾燥時に異音がするようになった

この動画をご覧いただきたい。

乾燥時に甲高い音がするようになった。これはまだマシな方で、日によってはもっと激しめの音がすることもあった。ヒートポンプユニットの奥にある循環ファン(送風ファンと呼ぶのかもしれないが、この記事では循環ファンとしておく。ちなみに正式名称はファンケースユニット)が鳴っていると予想した。モーターのベアリングが劣化しているのかな。洗濯機からリビングが離れているため気になるわけではなかったが、放置しておくと突然モーターが回らなくなってH59エラーが発生する恐れがあった。

純正部品をなんとか入手する

パナソニックのサポートセンターに電話をして、単刀直入に洗濯乾燥機の型番とファンケースユニットを売ってほしいと伝えてみたのだが、あっさり断られた。修理を頼むと、部品代と出張料など込みで3~4万円はするとのこと。クソォーッ!(ジャックバウアー風に)

そういえば、以前にネスカフェバリスタの水漏れ修理の記事でも同じような話を書いた。原因となっていた逆流防止弁をネスレに売ってくれと電話したが、このときもあっさり断られた。ちなみに、このときはAmazonで汎用品(熱帯魚用品?)を入手してなんとか修理した。

さて、脱線した話を戻すと、パナソニックのサポートは純正部品を売ってくれなかったが、楽天やYahoo!ショッピングを検索すると「ファンケースユニット」という商品名で出品されていることがわかった。ところが、微妙な型番違いで大量に出品されており、1つずつ開いて適合情報を見ていくが、僕のNA-VX7900Lに適合するやつがなかなか見つからなかった。うーん。

たくさん在庫を持っていそうな雰囲気だったUseful Companyという楽天のショップにすがる思いで問い合わせてみた。すぐに返信をくれて適合する在庫を教えてくれた。もちろん、すぐに購入した。11,000円くらい。ちなみに、購入した部品はこちら

高額な修理代を払えば最短で翌日には修理に来てくれるパナソニックのサポートを悪く言うつもりは毛頭ない。それでも、今回はパナソニックは何も解決してくれなかったわけで、一方でとても親切かつ迅速に対応してくだったUseful Companyさんには本当に感謝しきれない。ヒートポンプユニットも扱っていそうなので、純正部品を取り寄せたい方はオススメです!

こんな感じで100サイズか120サイズで届いたが、思っていたよりデカくて重い。

ユニットから出ているケーブルは1本(3ピン)のみだ。

こちらが洗濯槽側(風が出てくる方)である。

背面パネルにアクセスしないといけないので、洗濯機を前にずらす

ファンケースユニットは洗濯機の背面側にあり、背面パネルを開けないと交換できないので、洗濯機を手前に移動する必要がある。ヒートポンプユニット関係だけなら天板のみ開ければ作業できるので、難易度は上がる。

言わずもがな洗濯機はクソ重い。2人いれば移動できるが、それでも洗濯機の両サイドに入れないような狭さだと大変である。

そんなときは、いったん手前側を持ち上げて、足があるところになるべく滑りやすい素材のタオルなどを敷いてあげれば、ずいぶん動かしやすくなる。

続いて、天板パネルを外していく。場所によりネジの長さが違うので、写真を撮っておく。

背面パネルを外していく

背面パネルは上から3つに分かれているが、最初に一番大きな中央のパネルを外して、次に上のパネルを外す。上のパネルには、緑色のアース線とどこかから来ている黒色のアース線が3本ネジ止めされている。

外したパネルをとりあえず上に置いた状態で、ネジを並べて写真を撮っておく。パネル上の不規則な位置に存在する大きいネジは各デバイス(ヒートポンプユニットやファンケースユニットなど)を固定しているネジだ。

各種ケーブルのクリップ位置を記録しながら分解していく

配線のクリップがとめてある位置だとか、配線の前後関係をとにかく写真に撮っておくことが大切である。

この辺のケーブルの前後関係が結構複雑で、あとから組み立てるときに、意外と分からなくなるものだ。ビニールテープで束ねてある配線は、ベタベタのビニールテープをはがしておく。

メイン基板は金属のフタに覆われているが、中央のネジ2箇所を外してスライドすると外すことができる。ボードは防水処理されている。各種ケーブルはコネクタも色分けされていて分かりやすい。

洗濯機正面から見て右手前にあるグレーの3ピンが、ファンケースユニットのコネクタである。束ねてあるビニールをほどいて、外しておく。(ちなみに下の写真は、新しいユニットに交換後のコネクタである)

ファンケースユニット右側にセンサーが2つある。温度や湿度をモニターしていると思われる

左側にも1つセンサーがある。配線は左側がオレンジ色、右側が白と黒だ。もちろん写真を撮っておく。

なお、これらのセンサーは、ユニットを取り外してからでないと、ネジを外せない。新しいユニットを取り付けるときも、先にセンサーを取り付けてからユニットを本体に取り付ける。

取り外したファンケースユニットがこちら。ケースにあるネジとモーター軸のナットを外せば、簡単にケースとファンに分解できる。金属やプラスチックなど、自治体の分別区分に従って捨てることができる。

いざ、試運転!

乾燥運転だけできればいいので、給水ホースはつながず、コンセントだけ挿して試運転をしてみた。アースは念のために仮につないでおいた。

さて、動画をご覧いただきたい。完璧に新品のときの駆動音になった。今まで慣れてしまっていたのだろうが、修理前は相当うるさかったんだな。

というわけで今日は、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機のファンケースユニット(循環ファン)を交換してみたわけだが、洗濯機を動かさないといけないこと以外は、それほど難易度は高くなかった。ヒートポンプユニット交換の記事や動画はまあまあ出てくるが、ファンケースユニット交換の記事は意外と少ないので、書いておくことにした。

ちなみに、作業時間は1時間。かかった費用は部品代の12,400円(送料込み)のみである。メーカーの修理を頼むと4万円前後とのことなので、かなりコストを抑えて修理できたということだ。もし、ファンの異音がしていたり、H59エラー(ファンが回らない)などで困っている方は、DIYで直してみてはいかがでしょうか。先にも書いたが、楽天のUseful Companyさんというショップが、品揃えが多くあり、質問にも親切に答えてくれるのでオススメだ。

いろいろとトラブルの多いパナソニックのドラム式洗濯乾燥機だが、そうはいっても、洗濯物を干したり取り込んだりという地味に時間のかかる家事から解放されるという点で、導入するメリットはかなり大きい。雨を心配しながら出かける必要もないし、部屋干しの臭いを気にする必要もない。安いグレードでも20万円超からと高額ではあるが、それ以上の価値があることは間違いない。それは使った者にしか分からない価値である。

ただし、どこで買うにしても、延長保証は付けておくことをオススメする。

買い物しようよ!

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