カツサンド
誰だって無性にカツサンドを食べたくなるときがある。トーストされたパン、揚げたてのロースカツに甘辛いソース、少しのキャベツがあってもいいだろう。肉汁があふれだし、なかなか上手く食べられない。 特急や新幹線に乗るとき、僕は、...
朝井リョウ「少女は卒業しない」
朝井リョウの小説を読むのは、「桐島、部活やめるってよ」に続いて2冊目だ。今回紹介するのは、廃校になる高校の最後の卒業式を描いた短編集「少女は卒業しない」である。以前からずっと気になっていて、文庫化されたら読もうと思ってい...
風が秋を伝える
台風19号が列島を襲撃するというニュースばかりが街を早歩きするものだから、僕は慌てて撮影に向かった。日暮れ間際の逆光に、風は強く吹き、青い空に秋桜たちが踊っていた。先日購入したばかりの10-18mmを使って、僕は夢中でシ...
どこまでも行ける気がしていた、あの頃。
念願の自転車を、ついに購入した。ずっと欲しかったのだが、さまざまな物欲のプライオリティにおいて決して上位に入ることはないままに、気がつけば数年が経っていた。今思えば、東京で学生をやっていたころに買ってしまえばよかった。 ...
クロネコヤマトに荷物を取り違えられたギャグのようなはなし
つい先日のこと。買ったばかりのカメラのレンズから異様なカタカタ音が聞こえることに気づいてしまった僕は、シグマのサポートセンターに送って修理してもらうことにした。 シグマの「18-50mm F2.8 EX DC MACRO...
石田衣良「うつくしい子ども」
積ん読を少しずつ読み進めているこのごろ。ずいぶん久しぶりに石田衣良を読んだ。本棚で眠っていた「うつくしい子ども」という小説で、それは1999年に単行本、2001年に文庫本が発売された。 緑豊かなニュータウンを騒然とさせた...
Happy New Year 2014
ひとつ歳をとるたびに一年が短く感じられるようになるから覚悟しておきなさい。小学校のとき、先生が言っていたことはほとんど正しかった。学生を卒業して働きはじめた2013年は、本当に一瞬で、気がついたら年が明けていた。 気がつ...
キャリアデザインという茶番
大学を卒業して社会人になって、早いもので半年が過ぎた。気がついたときには半世紀が過ぎていると思うと、恐ろしくなって戦慄が走る。まだなんとも、この感覚が正常なのかわからないが、僕の職場はそこそこ楽しい。そして、予想以上に「...
君の目を 見れずに夏は 過ぎたけど
それは先日のこと。高校時代の写真部の何人かで久しぶりに集まった。そのとき、夏も終わるし俳句でも詠もうと、石橋が言った。 俳句というのは、究極的に短いポエムだ。だって、短歌よりも短い。人々は昔から俳句や短歌といった、たった...
片隅にあるト音記号
正直なところ、今までにこれほどまで僕の心をつかんだフレーズはなかった。たとえ、その作品がAmazonのレビューでくそったれに酷評されていたとしても、それでも僕はこの小説が好きだ。これだよ、と思った。 今日はグラウンドが楽...
救われる小説の心地よさ
僕はこう見えても、ハッピーエンドな小説や映画が結構好きだ。誰かさんは、ハッピーエンドなんて糞食らえだ、と言うかもしれないが、一周回って好きになるときがくるはずだ。まあ、ハッピーエンドでなくてもいいんだけど、なんだろう、適...
I'll Remember April
かずひろマンと君と僕 '13 春 ― 今年度の最後を飾る写真は、やっぱりこれだと思う。たぶん、これしかない。 なんだかんだいって、ここまで仲良くなるとは正直思いもしなかった。高校に入学して、クラスに同じ中学のヤツはいなく...