梶井基次郎「檸檬」は何を伝えたかったのか
ある授業のレポートで、梶井基次郎の「檸檬」について書いた。提出したのはちょうど、東京を梅雨前線が去ったころだった。 どんな課題だったかというと、日本の近代文学をひとつ取り上げて、感想でも書評でもエッセイでもいいから書きな...
最後のひとくち ― 濃い味付けに慣れてしまった僕たち
久しぶりに「すき家」に行った。夕飯を迷っているときに通りがかったというだけの理由だ。決して好きなわけではないし、特に牛丼が食べたかったというわけでもない。だが、不意な牛丼チェーンの登場は僕たちの選択肢を一気に狭くする。 ...
7~8月の短歌集「夏にサヨナラ告げる日なんです」
いろいろと考えさせる 金曜の千と千尋は見てないけれど ツイッターに張られし恋の伏線の回収されること祈ってる 熱っぽい夜は夏風邪 アイツからうつされたなら許しちゃうけど リプライを飛ばすか否か悩んでるような真昼のレモンスカ...
僕の旅嫌いの本当の理由
IPPEIはなんで旅行しないの? ― 最近そう聞かれることが非常に多い。理由はあまりにも簡単だ。無難に大学の単位も取り終え、就職先も決まると、私立文系の4年後期なんていうのは暇でしかなく、多くの友人がバイトと旅行に明け暮...
夏の終わりのような曲たち
僕は夏の終わりの季節が一番好きだ。昔から変わらない。 それはどこか切なく、そして、新しい気持ちに入れ替えさせるような何か強いものを含んでいる季節だ。 春を始まりの季節だと考える人もいるが、僕にとっては夏の終わりこそがまさ...
VAIOのハードディスクを換装しました(2回目)
今使っているラップトップは、もう何年か前のVAIO Sシリーズで、Windows 7 Pro 64bit、Core 2 Duo時代の一番最後のモデルです。1年半ほど前に、320GBのハードディスクを500GBのものに換装...
大きいことは、いいことなの?
決して今に始まったことではないのだが、ありとあらゆるデバイスの購入に関する相談をよくされる。それに備えて、というわけではないが、新製品の情報はなるべく詳しく調べておかなければ落ち着かない性格になってしまった。「ついにIv...
6月の短歌たち「梅雨と短歌、そして君」
ぼくは梅雨が苦手です。だけど、梅雨の晴れ間ほど何かを期待させる空はないと思うんです。6月にツイートした短歌をまとめました。 梅雨と短歌、そして君 寝て起きてタイムラインで知る地震 そろそろ君に会いに行こうか iPhone...
限界を感じている
すべてが間違いだったのではないかと、自分を疑いだして救われなくなる夜がある。梅雨とは、そういう季節だ。 窓の外を見て、ただコーヒーを飲む。朝はやがて昼になり、それはすぐに夜になる。そんな日がある。自分がいかにクソ野郎かと...
読書好きの友だち
今年も夏が近いせいか、最近は街を行く女の子がみんなかわいく見えてしまいます。いやマジで(笑)。という誰かさんみたいな冗談は置いといて、僕は電車やバスで文庫本を読んでいる女の子って素敵だと思うんです。たいていの青春やら恋愛...
3~5月の短歌集「君に似たひと」
夕暮れと缶コーヒーと霧雨と君にさよなら告げて3月 焼肉の煙はきみの思い出を燻製にして春へ連れてく すごくよい歌だったのに春晴れの伊那に忘れてきた上の句を 空席をたくさん乗せて雨の中街へと向かう 春へと向かう あの人に送り...
5年スパンで生きる
「『とりあえず、5年』の生き方」というタイトルの、普段はまず読まないであろういわゆる自己啓発本とかいうやつを、書店で一気に立ち読みしてしまった。僕がここ1年言ってきたことが、見事にまとめられていたからだ。同じようなことを...