確信的な恋の脆弱性
春になると、誰だって恋愛小説が読みたくなる。風は北から南に変わり、夜がだんだん短くなる。公園のベンチに腰掛けて文庫本を開くには、春ほどふさわしい季節はない。というようなことを、きっと僕は秋にも言っていることだろう。 やり...
映画レビュー「ミツバチの羽音と地球の回転」
この記事はレビューというよりも、どちらかというと僕の偏見の塊だと思う。そして、今まで絶対に書かないようにしてきたこの種の記事を、勇気を出して書きます。そして、この記事を読んだからには絶対に見に行く気が失せると思いますので...
実弾な悲劇
すべての物語は喜劇と悲劇にわけられる。そんな言葉がふと浮かんでは消える。出尽くされたなハッピーエンドや、ほかほかする小説もいいけど、期末試験明けのカフェで一気に読む美しい悲劇は、それに代わることのできない力強さを持ってい...
たった1日、されど24時間
最近、というわけでもないが、私が一年中ハマっているもののひとつに、Twenty Fourシリーズがある。キーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーは常に的確に行動し、そして誰よりもかっこいい。たとえ1時間だけでも見...
石田衣良「美丘」
石田衣良を読み始めたのは、高校生のはじめの頃だっただろうか。最初に何を読んだのか、どこの書店で出会ったのか、あるいは誰かに勧められたのか、まったく覚えてない。ただひとつ言えることは、石田衣良が以来私にとって最も好きな作家...
暖かな春とともに
新学期が始まった。何か新しいことが始まるわけでもなく、ただゆっくりと新学期が始まった。何人かの友人と相談して時間割を決めて、暖かな春とともに新学期が始まった。 春休みから読みかけだった、江國香織の「東京タワー」をついに読...
主題歌との合致
最近はもっぱら邦画にハマっていて、洋画というとTwenty Fourくらいしか見ていない。邦画というと、ダラダラとした脚本、小さい音量のセリフ、ゆっくりなカメラワーク…といった偏見が少なからずあるだろう。だからこそ、TS...
遅ればせながらの「もしドラ」
どっかのCS放送で、小田和正のミュージックビデオの特集をやってたから、ちょっと録っておいて、今見ている。曲はもちろんだけど、映像もなんか素敵で、涙を誘う。映像って、写真のひとつ上の次元にあるんだと思う。時間軸が加わるとい...
友人の友人は…
大学図書館の新刊のコーナーで、ふと目にとまって借りてきた本が、なかなか面白かったので紹介します。 「友人の友人はアルカイダ」なんて言葉がちょっとばかり前に流行しましたが、まさにそんな話です。mixiなんかのデータを用いて...
字が汚くなるガジェット
夏休み前のことなりますが、私はゾンアマであるガジェットを衝動買いしてしまいました。衝動買いといっても、半年ほど欲しいなと思っていて買ったのですが。「快速むさしの号」というモブログ記事を読んだ方は、もしかしたら覚えているか...
万年筆と恋の余韻
堀井香恵は、文具店でのアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ、ごく普通の大学生だ。何か物足りない思いを抱えたまま日々を過ごしていた彼女は、ある日、自室のクローゼットで、前の住人が置き忘れたと思しきノートを見つける。そのノ...
クリスマスが来ちゃうよ!
気がついたらもう11月。ハロウィンも終わったということで、自転車のハロウィン・デコレーションを外しました。近いうちにクリスマスのグッズを百均に買いに行かなければなりませんね。今年はクリスマスを撮りたいな、なんて思っていま...